非常に幸運なことに、自分は今海外で理学療法を学ぶことができている。

自分が学びたい分野では日本よりすぐれている海外。

自分が本当に学びたかった、保存療法で患者さんを治す方法を、学ぶことができているのは、幸運としか言いようがない。

 

これがどれほど幸運なことであるかは、行きたくても経済面で工面ができない友人や、周りに反対されて断念している友人から話を聞けば明らかである。

 

このなかなか実行不可能な選択を、自分の意思で操作できる天命及び両親、祖母に感謝したい。

 

今自分が20余で立てた志は、根元は変わらないが次第に「私」から「公」へと比重が変わってきていると実感する。

 

元々は、「自分が」という気持ちが強かった。自分が痛感した非力を克服するために海を渡った。

 

しかし今はその「私」の目標を実現することに加えて、志を「国家」に向けて、現在学んでいること、学んだこと、そしてこれから学ぶことを日本に広めることで、日本の社会特に医療社会に微力ながらも貢献したいと考える気持ちが強くなっている。

 

今読んでいる森信三氏の「修身教授録」という本に、

20歳までに志を立て、40歳という人生の折り返しまで学び続けることでそれ以降の社会貢献の準備をし、それから60までを学んできたものを波紋させるが如く国家の益となるよう仕えよ

と書かれてある。

 

ここで書かれてある具体的な年齢まで正確とはならなくても、これを人生の一つの指標として、精進していく次第である。

 

そして、「修身」を学びの根幹、人生の永遠の課題とするところをここで文字にして常に意識し続けたい。