今回は、1学期の科目5個を順に簡単に紹介します。
1.Orthopaedic Musculoskeletal Science
この科目では、
1. 受傷後および術後の整形外科患者の医学的および理学療法マネージメント
2. 受傷後および術後の整形外科患者の評価および問題点リスト
3. 2の評価および問題点リストから得られた情報をもとにした理学療法治療
4. 患者さの状態が変化したときの対応
について学びました (Unit Learning Outcomes)。
THA, TKA, ACL, 肩関節疾患、 腰椎疾患が主にカバーした疾患および術式です。

授業約3日前に、予習しておくべき課題が提示されます。
それには、Youtubeでの術の紹介や、2つほどの文献を読むことが含まれています。

授業は1週間に、2時間の大講堂でのレクチャーと、4時間の実技で構成されていました。
実技の授業では、デモンストレーションと、生徒同士での練習を、繰り返します。

テストは
1学期折り返し地点での 実技試験と、
1学期末の実技および筆記試験でした。

実技試験を少し詳しく紹介すると、
まず10分間、Reading Time が与えられます。
この時間に、ケース紹介、テスト課題が書かれた紙を読み、プランを立てます。
たとえば課題は
Head of Humerus 患者の術後3週目、
1. 肩関節外転 Passive ROM を、マニュアルセラピーを用いて向上を図る
2. 肩甲骨周囲の安定性向上を、抗重力位を用いて指導
3. Home Exercise の指導

試験は10分間で、模擬患者(学生)に対して、与えられた課題を実行します。
試験官がそばで見ています。

筆記試験は、選択肢問題と、100文字以下の筆記試験10個ほどでした。



2. Communication in Physiotherapy
この科目では、コミュニケーションに焦点を絞り、どう痛みのある患者さん、精神的に落ち込んでいる患者さんにどうコミュニケーションを図るかという授業でした。

1時間の授業と、2時間の実技で1週間が構成されていました。

テストは、assignment と、実技試験で、
Assignment は、あらかじめ提示された課題を行い、期限内に提出するというものでした。
実技試験では、何かしら問題がある模擬患者(多弁、精神的にBlue, 非協力的, etc)に対して、与えられた10分内で、問診を行うというものでした。


3. Movement Science
この授業では、最初の10週は、運動制御および運動学習理論、後半は正常歩行についてカバーしました。

毎2週、計5回、assignmentが提示され、提出しなければなりませんでした。
起居動作、基本動作の順番の説明や、運動制御理論、運動学習理論、歩行の関節学およびkineticsなどがassignmentの内容でした。

テストは、実技と筆記試験で、
実技では、与えられたケースに対して、運動学習理論に基づいて(これから行う動作の説明、動作中後のFeedbackなど)基本動作および起居動作を練習して動作改善を図るというものでした。

筆記試験は、全部選択問題でした。
一番勉強しなくてよかった科目でした。

次回は、非常に重たかったAnatomy& Pathologyおよび Exercise Physiologyについて紹介します。