週末に買った、バガボンド(宮本武蔵の話)の最新刊をまだ読んでなかったので、
さっきまで読んでました。
母(お杉さん/もうおばぁちゃんですごい女傑)と息子(又八)の会話です。
又八は、村を離れてから、酒に溺れ、女に溺れ、嘘に嘘を重ねて生きてきました・・・
再会した母(お杉さん)は危篤状態。
そんな母を背負い、二人で村へ帰ろうと決心します。
息子『嘘、嘘嘘・・・何でこんなに弱いんだ。この弱さを叩き斬って、斬り刻んで捨てたい!!』
母『この世に強い人なんておらん・・・強くあろう、とする人 おるのはそれだけじゃ』
場面変わりまして・・・
息子『弱いっ 弱い 嫌いだよ、俺のこのクソ弱さが みっともなくて・・・
俺の嘘をひとつひとつはがしていったら、真ん中には何もねぇ!!
弱いっ 弱い 弱い弱い弱い-ッ!!』
母『よう言うた又八 弱い者は己を弱いとは言わん おぬしはもう弱い者じゃない
強くあろうとする者 もう一歩目を踏み出したよ・・・』
母『ただ真っ直ぐに・・・一本の道を進むは美しい じゃが普通はそうもいかぬもの
迷い 間違い 回り道もする それでええ 振り返ってごらん
あっちにぶつかり こっちにぶつかり 迷いに迷ったそなたの道は
きっと、誰よりも広がっている
道が広がった分、おぬしは 誰よりも人に優しくできる
わし(女傑)も武蔵(主人公)も なれなかった人間になれる・・・』
深夜に部屋で一人・・・・号泣デス。
【THE BLUE HEARTS / 人にやさしく】