今アメリカで最も人気のあるモータースポーツといえばNASCARじゃないでしょうか。


NASCARはインディカーと同じようにアメリカ独自のレースであり、日本やヨーロッパのレースとは大きく異なっている。その主な理由は、多くのサーキットがヨーロピアンスタイルのロードコースではなく、アメリカンスタイルのオーバル(楕円)型をしたオーバルコースを走る点である。(ロードコースでの開催は年間わずか2レースのみ)

1周0.5mileマイル(約0.8km)のショートオーバルから、2.66mile(約4.3km)のスーパースピードウェイのコースをひたすら超高速で走る。

オーバルサーキットの場合、その速度は各マシンのドラフティング効果も相まって時速300km以上にも達する世界でも稀にみる超高速レースである。

ほぼ毎週開催されているが、シーズンは二期に分割されており、前半26レース終了時点でランキング12位までのドライバーは、それぞれ5ポイントずつの差にリセットされ、残る10レースを争う。このシステムはチェイス・フォー・ザ・チャンピオンシップ (Chase for the Championship)と呼ばれ、2004年に導入された。

2011年には、トニー・スチュワートがチャンピオンに輝いたが、チェイスに入る前のレギュラーシーズンでは未勝利。にもかかわらずチェイスに入ってから神がかったレース展開で5勝を記録。レギュラーシーズン未勝利でのタイトル獲得はシリーズ初であった。


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2012年、非常に好調なマーティン・トゥーレックスJr.

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車のぶつけ合いは当たり前。超接近戦が魅力のひとつ。


NASCARの車両は競技用四輪車としては非常に重く、レギュレーションによって最低重量は3,450ポンド (≒1,560kg) と規定されている。要因はNASCARの方針によるものである。レースの成り立ちがアマチュアによる市販車レースであったため、NASCARはコスト高騰を極端に嫌う。(車体一台の値段は1500万円前後)

そのため高価なチタンやカーボンファイバーの使用を禁止しており、結果として軽量な車体を作ることができない。もちろん、レースのイコールコンディションにも大きく貢献している。また、一応車両は〝ストックカー〟という舐めが付いているものの実際は市販車を模した金属板を貼りつけたものでシャシーはパイプフレーム、各ライトはスプレーやステッカーで塗装してそれらしく見えるようにしたもの・ドアはなく乗り降りは窓から行うなど同名の市販車とは全く共通点はないスペシャルマシンである。

またタイヤもアルミホイールやマグネシウムホイール等の軽量ホイールを使用せず、スチールホイール(ただし、NASCAR用スチールホイールは一般のアルミホイールよりも軽量に作られている)を使用し、なおかつレーシングカーによく見られるセンターロックホイールではなく、昔ながらの5穴ホイールである。装着を容易にするためにナットはあらかじめホイールに接着されている。

車検の際には「テンプレート」を使用して空力チェックを行うユニークな場面が見られる。これはかつて「スモーキー・ヤニック」 (※:Henry "Smokey" Yunick (1923年5月25日 - 2001年5月9日))という規定違反すれすれの行為を繰り返していた悪名高いエンジニアが、他のマシンより空力的に勝る一回り小さいマシンを走らせ失格となったというエピソードから始まっている。各車輌ごとに決められたテンプレートをあてがう事によって、空力的な違反が無いか細かくチェックしている。



とまぁ、細かい話は置いといて。。。


インディもそうやけど、アメリカのレースは単純に面白い。