医療保険は加入しているが、がんの保険に加入した方が良いか?
がん保険がそもそも必要なのか!?
必要ならどれくらいの保障があったら良いか?
そんな疑問を持っている方は多くいると思います。
この記事ではがん保険が必要かどうか、
どのくらい保障があったら良いかについて説明します。
①がんになる確率
がんは一生涯で約2人に1人の人がかかると言われています。
(国立がん研究センターの2015年の統計で
男性は生涯で65.5% 女性は50.2%罹患すると言われている)
2020年厚生労働省のデータでは約80万人以上の人が
罹患されていて年々増えてきています。
ガンは遺伝性の病気ではなく主には生活習慣病から
なる病気だと言われています。
胃に負担をかけたりすると胃が炎症してそこが胃潰瘍からがん化したり
腸に負担をかけると腸が炎症してそこががん化したり
様々な生活習慣の因子から発症します。
なので生活習慣をすぐに見直そうと思うかもしれませんが
普段から行っている生活習慣を変えるのは容易ではありません
また高齢になればなるほど発症リスクは増えるので
防ぐ事はかなり難しいかと思われます。
またTVのニュースを見ていると、まだお若い有名人の方が、
がんになったニュースも見たことあるように
お若い時は確率は低くとも、がんになる可能性もありますので
決して他人ごとではない病気です。
②治療費はどれくらいかかるのか?
がんの治療費と聞くと、高額なイメージがあるかもしれません。
しかし、70歳になるまでは健康保険によって治療費は3割負担なので、
仮に100万円かかったとしても30万円の支払いになります。
ほかにも公的な医療保険制度があるため、実際に支払う治療費は
もっと減らせる可能性があります。
では、がんの治療をするときにどんな制度が利用でき、
どのぐらいの治療費がかかるのかを見ていきましょう。
自己負担を軽減できる高額療養費制度
もし治療費が高額になっても高額療養費制度があるため
1ヵ月あたりの自己負担額は一定の金額に抑えられます。
[caption id="attachment_47" align="aligncenter" width="2339"] 高額療養費(厚生労働省)[/caption][caption id="attachment_48" align="aligncenter" width="2339"] 高額療養費(厚生労働省)[/caption]
もし1ヶ月あたりの治療費が健康保険適用後30万以上かかった場合
年収370万以下は世帯は月のおおよその治療費は
最大57,600円
年収370~770万以下は世帯は月のおおよその治療費は
最大約90,000円前後
年収770~1160万以下は世帯は月のおおよその治療費は
最大約170,000円前後
年収1160万以上は世帯は月のおおよその治療費は
最大約260,000円前後
高額療養費が適用になると1ケ月の最大医療費は上記となります。
ただし健康保険の適用の治療が対象となりますので
厚生労働省が認可していない治療や薬剤を使用すると
さらに費用がかかります。
他にも病院での食事代(1食460円)
雑費(テレビカードや寝間着など売店で購入したもの、交通費)
差額ベッド代(1日数千円から数万)などがかかりますので
上記の医療費に上乗せと認識しておきましょう。
がんは1ヶ月あたりの治療費はそこまで高額になるわけではありません。
しかし、がんは1~2ヶ月で治るものではなく
一般的に数ヶ月~数年単位で治療を行いますので
毎月上記のような費用が掛かる場合があり要注意!
もし月7~80,000円の治療費が1年間かかると年間約100万円ほどになります。
他にも入院中の食事代、諸雑費や個室代等かかればそれ以上となりますので
治療期間が長引けば治療費はかなり高額になります。
③がんになると収入が減る!?
治療費だけでも出費が増え大変なのに
さらにがんにかかってしまうと今までは仕事は行けていたのが、
いつも通り仕事に行けなくなったり、休職してしまって週5日フルに
出勤できなくなってしまうことがあります。
そうなると収入が落ちてしまったり、最悪の場合途絶えてしまう場合が
あります。
ただし会社員、公務員の方は加入している健康保険で
傷病手当金という保障があります。
申請を出せば標準報酬日額(日給)の3分の2を保証されますが
期間は最大1年6カ月となります。
また、ある程度保証はありますが全額ではありません。
もし年収500万の人が一年間休んでしまえば年収は約330万となり
いつも通りの生活するのが難しくなってしまうかもしれません。
さらに自営業の方は傷病手当金という制度がないので
仕事ができなくなると収入が途絶えてしまう場合もあります。
また家族の方が看病したり、病院の送り迎えをすれば
その方の収入も減ってしまったり途絶えたりするケースも。
貯蓄で年間100万~数百万を賄うのは極めて難しいと思いますので
そういった事態に備える保険としてがん保険は
加入していた方が良いでしょう。
また必要な保障額は年間100万ほど保障は妥当。
収入ダウンの補填も検討するなら300~500万程度
保障されるのが望ましい。
まとめ
①生涯でがんはなる可能性は2人に1人
②年間の医療費は100万以上かかることも
③治療費以外にも働けなくなることもあり収入ダウンの可能性もあり
上記のことから自身の貯蓄で賄えない場合は
がん保険の加入は必要かと思います。
しかし最近は保険会社の数も数十社あり、
自分たちに合ったがん保険を探すことは難しいので
保険ショップやファイナンシャルプランナーと相談できる
サービスを利用し探すようにしましょう。