学習意欲を高める放課後 | 放課後NPOを作ろう!

学習意欲を高める放課後

 世界の小中学生を対象に実施した「国際数学・理科教育動向調査」の結果が発表されました。日本の小中学生では、学力低下には歯止めがかかったようですが、学習意欲は最低水準でした。

 一番気になるのは、以下の読売の記事にはありませんが、放課後の過ごし方比較です。日本は宿題の時間が国際平均より少ない半面、テレビやビデオを見る時間が多かったそうです。

 様々な体験から考える機会の場が求められています。やはり教育改革の鍵は、放課後の過ごし方の変え方にあるのではないでしょうか?


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学習意欲低い、日本の小中学生…国際理数科の教育動向調査

テスト成績は両科とも5位以内

 国際教育到達度評価学会(本部・アムステルダム)は、世界の小中学生を対象に実施した「国際数学・理科教育動向調査」の結果を発表した。

 先進国がこぞって参加する中で、日本の小中学生は、テスト成績では両科とも5位以内に入ったものの、学習意欲は最低水準だった。理数強化をうたう新学習指導要領の一部が来年度から前倒しで実施されるのを前に、「やる気」をいかに引き出すかという課題を浮き彫りにした。

 調査は2007年春に実施。日本での小学4年と中学2年に当たる児童・生徒が対象で、小学生は36の国・地域の約16万人、中学生は48の国・地域から約21万6000人が参加した。

 日本のテスト成績は、中学理科が前回03年調査の6位から3位に上がり、数学も5位(前回5位)に踏みとどまった。小学生は算数と理科がいずれも4位(同3位)で、前回並みの成績だった。文部科学省は「理数離れに歯止めがかかった」とみている。

 一方、テストと同時に行われた学習環境調査では、日本の中学生の学習意欲の低さが目立った。「勉強が楽しい」と答えたのは、中学理科が59%(国際平均78%)でワースト3位に。数学も40%(同67%)でワースト6位という低迷ぶりだった。成績の良い国ほど勉強を面白くないと思う傾向は見受けられるものの、中学理科の「日常生活に役立つか」との問いでは、日本が最下位で、国際平均より31ポイントも低い53%だった。

 小学生も、「勉強が楽しい」とする回答は算数で70%で国際平均(80%)を下回っていたが、理科は87%で国際平均(83%)を超えていた。

 国際数学・理科教育動向調査 学習理解度を世界各国が同じ問題で測る調査。1964年開始。日本は初年度から参加し、70年代、80年代は理数とも1位になったこともある。

20081210 読売新聞)