私は本来、太鼓打ちです。


…が、コロナ禍以降、太鼓での活動はなかなかできておりません(苦笑)

ほぼほぼ鍵盤弾きの状態です。

 

Guitarは、曲を作るときにコードの確認につかうことがけっこうあるので、

Liveではめったなことではやりませんが、コードびきで弾き語り、

くらいであれば、一応できます(それを前面に出してのLiveまでは厳しいですが)

演奏に関しては超初心者ではありますが、ギターを使った曲も

書くことはまぁまぁあるので、楽器のしくみは理解しています。

 

あるフリーセッションイベントでのできごと。

この日はたまたま鍵盤弾きとドラムの方が多くて、Guitarが少なめ、

という数奇な回でした(普段は鍵盤弾きが少なくて、パーカスで

入りたいのに鍵盤ステイ、ということが多い)

 

嵐のカイトをやるってなったときに、余っているGuitarがあったので、

店主さんに「あとでちゃんと元に戻すから、一発芸するのにギターの

チューニングいじって(変えて)いいですか?」とことわって、

OKいただいてから、途中からお店のギターとカポを借りてサビから

参加してみました。

 

ギターの調弦は本来、下からミ、ラ、レ、ソ、シ、ミになっているのが

基本形ですが、これをサビが来る前にこそこそと6本中4本変更して、

ド#、ラ、シ、ミ、ラ、ミ(Aadd9/C#)にかえて、カポを4フレットに

装備して準備完了。

 

サビだけ参加するなら、6弦をDにあわせておく方が

効率がいいのですが、6弦をC#に調弦している理由は、

Bメロと、2番後のCメロにあり。

 

サビ前のG#sus4のところの4発のキメから合流。

おさえるのは6弦の3フレット(実際は7フレット)のみ。

 

ここから、6弦のフレットだけをおさえて低音を拾っていき

2番のあたまで、7フレットにつけなおしてAメロへ。

Bメロはカポを外して、6弦以外の3倍音(7フレット※)の

ハーモニクスを適当にならしておく。

キメ直前は、一時休止して、カポを4フレットにはめなおす。

 

2番サビが終わっても、最後まで6弦で低音を拾っていくだけ。

Cメロのあたまにこの音が必要になるから、6弦をあえて

C#にあわせるんですよ。

 

これだけで、うまくはまるからあら不思議。

大ウケでよくこんなの思いつくなと言われましたが、

支援学校の音楽の授業で、生徒が単音しか

おさえられなくても成立するようにあみ出したものです。
 

(授業では、原キーのEだと歌う時に高いのと、

 ギターにカポが要らなくなるので、Cでやります。

※カポなしの時は、ハーモニクスは2倍音、12フレット)


その後、鍵盤は上手い方も多いし、今夜は鍵盤はいいかと思って、

次の自分がまたギターで誘われて参加したターンで、Dm7→G7→Em7→A7の

ローテーションでボサ、というルールのがあって、このクリシェは、

実はテンションコードや代理コードの方が簡単におさえられてしかも

オシャレになる(※)というありがたいものなので、気楽にやってたらアドリブ

振られて焦りました(苦笑)

 

※ G7は13thをのせ、ベースがFのオンコードにすると、

  FのうえにEmがのっている形になるので、4弦3フレでFだけ取れば、

 1~3弦は解放になる。

 Em7はEm9にすると1、4弦は2フレ、2弦3フレ、3弦開放でOKで、

 A7の代理コードのE♭9は、Em9のかたちのまま、フレットを

 1つずらすだけで、4弦より上だけでそのまま弾けてしまう。

 ベースがベースラインのD→G→E→Aを弾いてくれるならこれで全く問題ない。

 Dm7をDm9にするなら、2、3、5弦5フレ、4弦3フレで弾けるし

(1弦解放と2弦5フレは同じ音になるので無視できる)で、実は

 形がわかっていればおさえるの自体はそんなに難しいコードではない。

 

アドリブできるほどギターのウデではないので、ボーカルマイクがあったのを

いいことに口笛という荒業に(苦笑)

 

この直後、いじったチューニングを元に戻しているときにチューナーを

使わず、いじっていない2つの弦とステージで鳴ってる音を基準に

開放弦の生の音高ではなくハーモニクスで調弦してた(※)のを

みてたのか、あるオッサンミュージシャンからやることが生意気だの、

しょーもないことで絡まれていろいろ言われて疲れました。

 

※6~3弦は、基本のチューニングだととなりあう低い方の弦の4倍音と

高い方の弦の3倍音が同じ音になる。3~1弦は、3弦の5倍音、2弦の4倍音、

1弦の3倍音が同じ音になるというハーモニクスの原理をわかっていれば、

この3本を一気にあわせられるから、こっちの方が楽なんですよ。

ウクレレの上3本の弦も同じで、調弦がそれぞれの楽器で違うだけで、

バイオリン族もギター族も、弦楽器はすべからくハーモニクスの

原理は同じなのです。

 

間に入ってくれたギタリストさん、鍵盤弾きさん、

オーナーさん、ありがとうございました。

 

一部の年季の入ったアマチュアミュージシャンさんは、

自分より下と思っていた若いのが思った以上なことを

したのを見せられると、マウントを取りたがる

残念な方が時々おられるのは、なんだかなぁと思う。