仕事と不妊治療の両立の難しさは分かっていましたが、もし、治療がうまくいかず収入もなくなってしまうと考えると、会社を辞めるという選択がなかなかできませんでした。


『仕事を辞めたとたんできた』とか『仕事のストレスでできない』とかは良く言われていることで、私もそうだなぁと考えることはありました。



けれど友人が言ったひと言が胸に響きました。



「ストレスがあっても妊娠できた」



確かに人によってはストレスが原因の場合もあると思います。ですが彼女は仕事のプレッシャーや夫婦の問題もある中で妊娠できたと言うんです。別の友人も仕事の人間関係でかなりのストレスを感じていた時期に妊娠したということを耳にしていたので、仕事をしていても妊娠できるのなら辞めなくても良いかな、という決断に至りました。



せっかく融通を利かせてくれる職場なのに辞めてしまうのは勿体ない。もう少し頑張ろう!と思った矢先、2度目の化学流産。



ああ、私はもう一生こどもは産めないのかなぁと悲しくなりました。その時年齢は30歳を過ぎていました。