多頭崩壊現場に残されている犬猫達の現在

不要不急の外出を控えるように報道されている今日、最大級の寒波で大荒れの中、現場に残されている犬猫達は推定60匹越え。160匹の犬猫を人が住んでいない家に置きエサやりにだけ行く飼い主。日により2日に1度しかエサをやりに行かない日もある。電気もない真っ暗の家に犬猫達は何年間もただ生かされているだけの毎日。病気になっても治療もしてもらえず雨風の中繋がれている犬は移動する事も出来ず雨ざらしです。きちんとした犬小屋もなく廃材の中に逃げ込んでいる犬達。毛玉と皮膚病、精神的に沈鬱状態。完全な「ネグレクト」です。

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最初は飼い主が「全頭放棄します」という事であったにもかかわらず神奈川県動物愛護センターでは「放棄書類」を書かせることなく放置。発覚してから約4か月。今だ解決することなく犠牲になっている犬猫達は真っ暗の極寒の外に置かれています。警察は「今捜査しているから何も言えない、虐待として訴えるのは保健所とセンターだから警察は捜査だけすることで押収はしない」、またセンターは「警察が動くしかない」とお互いに擦りあい。保健所はこの5年間現場に入っていたのに「指導書」を一度も出していなかった。やっと今回1回目の指導書を出し今月末までに改善するように指導したと。そう言う事は「今月末まで待たなければ先に進めない」と言う事です。

また保健所は「センターが引取りの許可をしない」センターは「保健所からの依頼がないから保護しない、センターは引き取った動物を保護するので外部にいる犬猫は手を掛けない」。何という事でしょう?お互いに擦りあい。「虐待としての認可」も保健所とセンターから警察に提出しなければ警察は動きません。

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当会を始め関係している愛護団体は保健所、センター、警察へ何度も会議を開いたり話し合ってきました。しかし、いつも同じ優柔不断な回答。「目の前にいる弱っていく子達の命」を誰も救ってあげられません。神奈川県衛生課にも昨日電話をしました。「神奈川県のセンターは生かす施設」としてスタートしたはずなのにこの状況にあっても犬猫達を救わない。沢山の収容房もあり充分に保護出来るスペースもあるのにです。県の衛生課は「なぜ事件なのに警察は動かないのか、これは警察が動くべき」とこれまた逃げの言葉。

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私達愛護団体は助けを求めている犬猫達に何もしてあげられないのです。歯がゆいです、悔しいです。これが「動物愛護法」という法律がある日本の現実です。警察は「今こうして話をしている間にも死んでしまう犬猫もいるでしょう、でも警察はやることではない」と。小さな命を守る事も出来ないこんな社会に私達は生きている事に虚しさを感じてしまった。

ここで今までも沢山の犬猫が死んでいきました。それでも飼い主は「保護活動をしている、可愛がっている」と言って全く反省の気持ちはありません。警察なんか何もできないと強気になり愛護団体の声も聞かなくなりました。

12月19日に強制捜査に入った警察は裁判所からの「押収、差し押さえ命令」が出ているのにも関わらず「任意捜査」的な事しか行わず飼い主には「押収した物や動物を返す」事態、また本来であれば押収した動物たちは「センターに収容」をするように働きかけるべきであるのにそれも行っていない。センターの職員も視察に行きながら「狂犬病、登録もしていない」飼い主に対してそのまま放置している。保健所、センター、警察は何もしない。死んでいく犬猫をただお互いの言い逃れで傍観しているだけなのです。

また神奈川県動物愛護センターには皆様から「命の基金」として寄付して頂いた1億円ものお金が保存されています。しかし何1つとして動物のためには使われていません。寄付された方々も動物のためのお金をためてどうするのだと抗議して下さい。
神奈川県庁衛生課からも「皆さまで警察に電話をして犬猫の収容をセンターに依頼するようにお願いをしてください」と言っています。

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助けられるのはもう強制力がある警察に
「皆様から強制的な保護」をお願いをして頂く事しかありません。


伊勢原警察生活安全課  
0463-94-0110


神奈川県警本部
ご意見ご要望の窓口
045-664-9110


神奈川県相談窓口
「警察に関する相談窓口」
045-312-1121 


神奈川県動物愛護センター
0463-58-3411


秦野保健所
0463-84-5511


皆様、こんな事件を許してはいけません。現在も苦しんでいる哀れな犬猫たちの為に電話をしてください。諦めたら今後も起きる同様の事件も同じ対応にされてしまいます。皆様のお力でこの子達の命を助けて下さい。



追記
神奈川県警生活安全課生活経済係にかけて下さい。
県警窓口は話が通じません。
045―211―1212

 

 

寒波の中で生きていられるのか、どうしたら良いのでしょうか。

 

僅かですが支援物資を送らせて頂きましたが、飼い主には皆様の

 

気持ちが伝わらない。

 

警察、行政が遣るべきことがあると思います。