動物愛護としての活動は | きずなの徒然日記

きずなの徒然日記

いろいろな絆を感じて人も動物達も皆精一杯に生きています。

今日の出来事や嬉しいお便りや他愛の無い話も取り混ぜて日記に

書いてみようと思いました。

[2023/08/08 10:06] | お知らせ お願い お礼等 | page top
殺処分0の誤解
現在「殺処分0」という言葉を耳にすることが多くなりましたね。それはそれは私達の会が発足した当初は考えられないような言葉でした。毎日毎日収容車が帰ってくると満杯状態。子犬たちはカートに入れられ、すし詰め状態になるほどの数。保護収容をすることなく「伝染病が蔓延していましたので」即日麻袋に入れられ小さな冷蔵庫のようなガス室に袋ごと積み重ねられ窒息死させられてきました。

職員の方が朝来ると玄関先に段ボールが置かれ「不要犬」と書いた紙が貼られガムテープで出られないように止められ、私が開けてみると生まれて1週間ぐらいの目も開かない子犬が8匹ぐらい入っていた事も有りました。当時はそんな状況でしたから捕獲職員の意識も低くある時戻って来た捕獲車から1職員が両手に何かをぶら下げて歩いてきました。車の中からよく見ると子犬2匹の前片足をもってぶら下げてきて2メーターぐらい先にある処分用のケージにボーンと投げ入れました。「入ったー」と喜んでいる姿を見て思わず車から飛び出し「何をしているの—」と怒鳴り飛んで行った事も有りました「神奈川県動物保護センターでの事」、

また収容房のガラス越しに見ていたら1人の捕獲員が怯える犬の首にロープをくくりぶら下げ足でけっています。見ているとその子は苦しくなり口から下が出てきました。私は思わずガラスをバンバン叩き怒鳴りました。出てきた男は「仕事の邪魔をするんだー」と怒鳴り側にあった木製の箱を足でけりました。怯える犬を捕獲する練習をしていたとの事。後日始末書を書き東京都の本所、多摩支所の所長が謝りました。

このように30年ほど前の収容所は犬であふれかえり収容された犬は飼い主返還、動物実験用の学術譲渡、拾得者譲渡以外「全頭処分」という法律でした。その様な中で当会は何とか「譲渡の道筋を付けられないか」という事で翻弄してまいりました。まず増えないように「不妊去勢の推進」に力を注ぎ、多くの愛護団体様と一緒にキャンペーン、パネル展などを定期的に行いやっと30年の年月が今の「殺処分0」という展開に繋がりました。

しかし現在その「殺処分0」が自治体の犬猫達にかえって過酷な状態においてしまっているのも現状になりました。いくら「愛護団体譲渡」で引き取ってもらってもどんどん入ってくる犬猫に引き取りが間に合いません。その上「譲渡不可」の犬も沢山います。ピースワンコのように「全頭引き取る」という事で引き取られた犬達がセンターにいるよりもっと残酷な環境下に置かれ「未手術のままなので」かみ殺し合い、妊娠し新生児は食べられ、また未手術の犬が脱走し、閉じ込められた犬は人間恐怖におびえながら生かされているだけ。これは動物たちの福祉に関しても賞賛されるものではありません。今、ある自治体でこれと同じようなことをしようとしている団体があります。「処分0」にするため「全頭センターで飼育しろ」と訴えています。それをしたら問題のある犬達は一生「生き地獄」になるのです。

当会は「殺処分奨励」をしているのではありません。

今の現状で「センターで全頭飼育する」という事は犬達のためにも最良の選択ではないという事。数が減ればそれも夢ではなくなると思います。それには「収容される数を減らす」ために「不妊去勢手術に自治体も積極的に動く」「飼い犬には必ず鑑札を付けさせる」「動物を飼う事の責任感を飼い主が持つための啓蒙運動」。その様な事が成し遂げられた時「センターで看取りまでの飼育」が実現すると思っています。

いくら髪を振り乱し「処分を止める」と目先の事だけに走り回っても現実を総合的に判断をし先を見据えての行動をしなければいつか「愛護団体崩壊」という悲惨なことが起きます。

一番悪いのは「最後まで飼わない飼い主」。

攻撃の先は「センター」ではなく「無責任な人間、飼い主」にある事もT様気が付いて下さいね。私達はセンターと協働体制で今後とも良い方向に進んでいくように協力を惜しみません。「殺処分継続〇年」という言葉は決して賞賛されるこことでもなく犬猫にとって幸せな事ではない事。世の中の多くの方に知っていただきたいのです。犬はただセンターの檻で一生を終える事ではなく「1匹ずつ愛情をかけてもらえる飼主の元で生きる事」が本当の姿と信じています。

「命を救いたい」と思っているのは愛護団体だけではなくセンターの職員全員の方のお気持ちでもあります。お互いに理解し合い解決策を探していきましょう。20年ぐらい前明日処分される1匹の白い犬が手を合わせ拝むようにこちらを見ていた姿が今でも目に映ります。あの処分された子の「殺さないでください」と言っているような願いが叶うように今までも活動をしてまいりました。しかしいろいろな問題が発生してきて終わりのない活動なのかもしれません。口のきけない小さな命を守ってあげる事の意味が誤解されないような社会になってほしいと思います



NPO法人保健所の成犬・猫の譲渡を推進する会 様のブログを掲載させて
頂きました。



きずなとして、個人として活動してきた約30年
茨城の指導センターに収容された命と向かい会ってきました
どれだけ愛護団体の方が収容された命を思って活動してきたか
どれだけ県の職員の方々が収容された命を思って業務をされて
きたか
長い間センターと関わってきて痛い程分かります。


本当の意味で動物達の命を考えて行こうとするなら
行政と共にお互い意見交換して
改善できることから改善し
動物達が世の中に安心して生きて行かれるように活動していく
事が愛護団体としての役割だと思います。