「なリたい自分」を設定する時に気をつけたいことがあります。


ひとつは

・「なりたい自分」の姿は常に変化すると認識しておくこと

そして

・「なりたい自分」の姿を自分の考える未来だけでなく、他人との関係の中で見つける

さらに

・言葉に執着しない。言葉はその対象そのものにはなりえないこと

 
人生の各ステージにおいて、自分のこれから先の「なりたい姿」は変化します。

また、今想う「なりたい自分」は過去からの作り物です。

未来から啓示されたものではありません。

経験や知識、知恵から自分で作り上げたものです。

偶然の産物です。「縁」があってできたものです。

ですから、新しい経験や知識、知恵を得た時、新たに違う「なりたい自分」が現れても

不思議ではありません。

そのときは、今までの「なりたい自分」を一度捨ててください。

否定するのではなく忘れるのです。

忘れてだけで存在はしています。

だから決めてきた過去も否定はしません。


「なりたい自分」の姿は常に変化すると認識することです。



また、「なりたい自分の姿」を突き詰めていくとわからなくなることがあります。

そんな時は、親しい人に

「私はあなたに何ができますか」と聞いてください。

単に、「私は何を目指したらいいか」ではなく

単に、「なりたい自分の姿」を自分の未来の中だけで考えるのではなく

目の前にいる親しい人との関係の中で見つけてください。

そういう「なりたい自分」ならば、人に受け入れられます。

またひとつのブランドとして認知されます。


「なりたい自分」の姿を自分の考える未来だけでなく、他人との関係の中で見つけてください


言葉に執着しない。言葉はその対象そのものにはなりえないこと

このことにも注意してください。


例えば何かに気づいて、「なりたい自分の姿」を見つけたとします。

そしてその姿を何らかの言葉にします。

それは、自分にとってもまた他人に伝えるためにも必要なことです。

「腑に落ちる言葉」とでもいえるものです。


でも気をつけないと、この言葉が行動を制限することがあります。

「気づいて言葉を宣言して行動をおこす」という本来の流れを

止めてしまうことがあります。


本当に大切なことは、気づいて行動を起こすことです。

「宣言する言葉」は、その方向を示しているものではありますが

気づきそのものではありません。


言葉に執着しない。言葉はその対象そのものにはなりえないこと


このことをよく憶えておいてください。


「なりたい自分の姿」を設定することは

言い換えれば、「自分の軸」を設定することです。

また、「気づき」を現実の中で実行に移す具体的な手段です。



・「なりたい自分」の姿は常に変化すると認識しておくこと

・「なりたい自分」の姿を自分の考える未来だけでなく、他人との関係の中で見つける

・言葉に執着しない。言葉はその対象そのものにはなりえないこと



この3つをよく憶えておいてください。