ずいぶん昔に観て、強く印象に残っていた『ガス人間第1号』(1960)をネットで再び観た。

 ガス人間第1号


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当時たて続けに作られたという『美女と液体人間』(1958) 『電送人間』(1960)も今回観たが、この『ガス人間第1号』が秀逸の出来だとおもう。

美女と液体人間 


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電送人間 


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『ガス人間第1号』の特異なところはヒロイン役八千草薫の、凛としてそれでいて妖しくもある美人ぶりのもの凄さだ。それが、この映画を単なる特撮映画に終わらない名作にしていると思う。
おれは上村松園のファンなんで
などのイメージと乱れ重なり合って、このヒロインを忘れることができない。
 
映画の始まり数分で知らない間に引き込まれて、最後まで一気に観てしまう、という名作の特徴もきっちり備えている。
 
特撮は、CGのない時代に天才円谷の創意工夫で、過不足ない見事な効果を出して映画を成功に導いている。
CG全盛となった現代の特撮は、観客を物語から引き離してしまうほど出しゃばって自己主張して作品のバランスを崩しているものが多い。
映画における特撮の模範的役割を正確に示している点でも、この映画は特筆されるべきものだとおもう。
 
ただし、ここ数年で生成AIが革命的に進歩した結果、もはやこんな悠長なことも言ってられなくなったが。
 
テキスト指示で動画生成 OpenAIが新技術「Sora」を公開 まるで実写のような動画を作成|TBS NEWS DIG


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(My Favorite Songs) 

AIが考えた平均的ボカロ曲集


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(過去記事増補編集再録)