亡くなった祖母が飼っていたチーコちゃん。


かなり前にもチーコちゃんのことを少し書きましたが、シャムの血が入っているのもあって気が強く、ほぼ“家庭内野良”状態でした。


私がお世話をするようになったばかりの頃は、何度も本気で咬まれて生傷が絶えず…


死別でメンタルもやられていたので、その度に泣きました(笑)



あれから2年経ち、膝に乗ってゴロゴロと喉を鳴らしてくれたり、こんな無防備な姿も見せてくれるようになりました。


気が強いのは相変わらずですが…(笑)


人間関係も、動物との関係も、“信頼”で成り立っているんだな、と学びました。


目の前に手を持っていくと攻撃していたのは、おそらく叩かれていたから。


虐待という訳ではなく、一昔前は“叩くのがしつけ”という考えが主流でしたし、不意に爪を立てられたりすると「反射的に手が出てしまう」という人もいますよね。


こちらに悪気はなくても、「人間に近づくと叩かれる」と思い込んでも無理ないな、と思います。



特にチーコちゃんは手加減を知らなかったので…


これも、本来は子猫のうちに兄弟とのじゃれ合いで加減を学ぶのですが、それを学ぶ前に兄弟と引き離されてしまったのが原因だと思います。


“思い込み”や“発達課題”、“愛着形成”や“信頼関係”…


猫も人間も同じだな、とつくづく感じます。


そして、周りの人間の関わり方次第で、変わることもできる。


チーコちゃんのように“手に余る子”は、距離を置かれたり、力で抑えつけられたりと、「寄り添う」ということをしてもらえません。


「凶暴なやつだ」とか「どうしようもない」とレッテルを貼られ、最悪の場合は施設行き。



本当は、ただ構ってほしかっただけなのに。


寄り添ってもらえないと、「分かってもらえない」「他人は信頼できない」と心を閉ざしてしまいます。


そう考えると、“問題児”とか“厄介な人”と呼ばれる本人に、全ての原因がある訳ではないんですよね。


人間とも猫とも関係を良くしたいのなら、まずは自分から「理解しようとする姿勢」が大切なんだな、とチーコちゃんを見ていて思いました。


“自分自身”との関係においても同じですね。


それではまたにっこり



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