昨日のアロマ整体の後、Lierreさんと“嗅覚”についてのお話になりました。
Lierreさんは子供たちに“香育”も行っているそうなんですが、柔軟剤などの匂いに慣れている子供たちは、天然の精油の香りを「クサイ」と言うそうです。
これはショックでした…
最近、柔軟剤の匂いはキツいものばかりです。
「香害」という言葉も聞かれるようになりました。
私も気に入っている香水があるので、「いい香りに包まれたい」という気持ちはよく分かるのですが、人工的に作られた匂いはどうにも苦手で、頭が痛くなったり気持ち悪くなります。
合成香料は化学物質なので、こういった症状を引き起こすんですね。
普段から強い匂いの中で生活していると、嗅覚が麻痺して匂いを感じなくなり、さらに強い匂いを求めるようになります。
これは聴覚や味覚などでも同じ。
さらに強い刺激を求めるのは、“中毒”とも言えます。
嗜好は人それぞれなので、好きな匂いにまで口出しするつもりはありませんが、五感を鈍らせるのは少し怖い気がします。
五感は脳にも大きく影響しますから。
柔軟剤や洗剤などのCMを見ていると、「汗のニオイ」を徹底的に“悪者”としていますよね。
そして、「服からは常にいい香りがするのが良い」と。
完全に刷り込み・洗脳です。
私自身も汗のニオイはキツい方ですし、確かに気にはなるところですが、父や好きな人の汗のニオイは大好きでした。
私、匂いフェチなんです(笑)
悪いニオイじゃないと思うんだけどなぁ…
少なくとも、人工的なニオイよりは。
“除菌”もそうですが、徹底的に“マイナスイメージ”のモノを排除しようとする傾向にありますね。
不要なものなんて何ひとつ存在しないのに。
汗のニオイも、菌も、ネガティブな感情も、“ただそこに居るだけ”なのに、悪者にされて拒絶されて…なんだか可哀想になってきました(泣)
感情も感覚も、人間に備わっている大切な機能。
もう少し大切にしてあげてほしいな、と思います。
それに、五感を大切にしていると、かすかに漂ってくる花の匂いや、鳥のさえずりに癒やされたり、雲の流れの美しさに感動したり…
そんな些細なことに幸せを感じられるようにもなりますよ
それではまた。