何だかうまく行かないときや、嫌なことばかりが続くとき。
「あの人のせい」「環境のせい」「運が悪いせい」と、つい“何かのせい”にしたくなってしまうものです。
でも、本当にそうでしょうか?
ふと、かつての友人のことを思い出しました。
農業を紹介してくれた方なのですが、元々は未来志向の強い人で、当初は「何でも5年ぐらいで元が取れることなら、やる価値はあるよ!」と話していたのですが…
そのうちだんだんと農家さんに対する文句ばかり言うようになって。
「こんなに損した」「話が違う」と言って、1年ほどで関わるのもやめてしまったようです。
その方はサービス業をしているのですが、お客さんともトラブルになったようで、「最近うまくいかない」と悩んでいました。
私に対しての言動も、明らかに「カモろうとしてるな…」と感じるようになったので、その友人とは離れることにしたのですが。
友人は、自分の損得ばかりを話すようになっていたので、以前よりも狭い視野で物事を捉えるように“変わった”のだと思います。
視野が狭くなると、自分のことしか見えず、相手の気持ちや周囲の状況まで考えが及びません。
「自分が正しい」と思い込んでいるので、妙に上から目線の物言いにもなります。
「自分が正しい」と思っているから、うまく行かないのは「農家さんのせい」「お客さんのせい」「厄年のせい」…
それでは当然、人は離れていきますね。
人が運んでくるチャンスや、さらなるご縁も、そこで途絶えてしまいます。
「うまく行かないから」と、環境や付き合う人を変えてみても、同じことの繰り返しです。
「うまく行かない原因を作っているのは自分なんだ」と気が付かなければ、負の連鎖を断ち切ることはできません。
今、目の前にある“現実”は、他の誰でもなく自分がしてきたことの“結果”です。
「儲かるって言ったじゃん!」と相手を責めても、それを信じたのは自分です。
「この人は、なんでいつもこうなの?」と不満を感じても、一緒にいることを選んだのは自分です。
何だかうまく行かないときは「視野が狭くなっていますよ」というサイン。
友人の件で、当初は嫌な気分にもなりましたが、「気づきを与えてくれたんだな」と捉えられるようになり、今では有難いと感じられます。
良くも悪くも、自分が変われば現実も変わります。
すべては“自分次第”なんですね。
それではまた