先日のNHKスペシャル「認知症の母と脳科学者の私」
私は普段テレビを全く見ないのですが、私の“ツボ”を心得ておられる方に教えて頂いたので見てみました✨
そしてかなり今更なのですが、NHKプラスの存在を知りました(笑)
ドキュメンタリー好きとしては、これは良いですね✨
大好きな冨永愛さんの「大奥」も、仕事で見られないと諦めていたので嬉しい限りです
さて、「認知症の母と脳科学者の私」ですが、私の母と変わらない年齢なこともあり、どうしても母と恵子さんの姿を重ねてしまいます。
「頭では理解していても、母が変わってしまう」
私の中には、母に対して複雑な感情がありますが、いざ認知症になったら、どんな感情が湧くんだろう…。
そんな風に番組を見ていましたが、やはり「母は母のままであって欲しい」と思うのではないかと思います。
今まで散々「変わってほしい」と願ってきたのに、勝手なものですよね。
甘えさせてもらえず、「私は要らない子なんだ」と、悲しい思いをしてきたこと。
ことごとく考えを否定され、憤りを感じていたこと。
母の顔色をいつもうかがって、家庭の空気が悪くならないようにしていたこと。
母に対する複雑な感情は、挙げたらきりがありませんが、もし母が認知症で変わってしまったら…
私は“許せない”と感じると思います。
私の感情も無かったことにされるような気がして。
おそらく、今でも母は覚えていないと思いますが(笑)
私の中のこれらの感情が浄化されないうちは、絢子さんのように接することはできないと思います。
“因果応報”と言ってしまえばそれまでなのですが、それではきっと、後味の悪いまま、心残りになってしまう気がします。
大嫌いな人が亡くなっても、死別反応が強く出るというのは、こういうことなんだろうなと思いました。
強制的にリセットボタンを押されるように、自分の気持ちのやり場が無くなってしまう。
母に対する感情が、かなり和らいできたと一安心していましたが、やはりまだまだ向き合っておく必要があるな、と思いました。
それでは