精神的な負荷がかかりすぎたり、能力の限界を超えていることを「キャパオーバー」と言いますね。


先日そんなお話になり、気がついた事があったのでシェアしたいと思います。




日本人はやはり、対抗指令にもある「一生懸命やれ」が根強いというか根深いなぁ…と感じます。





これが、“責任感が強い”とか“忍耐強い”といった長所に繋がっているという側面もあるのですが…




仕事に家事に人間関係、さらには育児や社会貢献的な活動などなど…


あれもこれも一生懸命やっていては、キャパオーバーになるのも当然ですよね。




やはり“責任感が強い”とか“忍耐強い”といった、いわゆる真面目な人は、充分頑張っているのに「まだまだ」という感覚になるため、キャパオーバーになりやすいです。



完璧主義で他人に頼るのが苦手な人や、人目が怖くて断れない人も、すべてを1人で抱え込んでしまうため、キャパオーバーしやすい傾向にあります。




お相手の方が、「キャパオーバーにならないように、8割ぐらいにセーブしているつもりなんだけどなぁ…」と言っているのを聞いて気がついたのですが、自分のキャパを正確に把握している人って、どのぐらいいるんでしょうか??



私もそうでしたが、あれこれ背負い込んでは、気が付くとキャパオーバーになっていて、気持ちが落ち込んだり、体調を崩したりしていました。



かなりセーブしてみても、しばらくすると体調を崩す…



「いやいやいや、セーブしてたじゃん!」と焦ることが度々ありましたが、そんな経験からも、“キャパシティ”って、おそらく本人が思っている限界値の半分ぐらいしかないのでは?と感じています。





「一生懸命やる」とか「頑張る」って、自分の限界ギリギリか、ちょっと越えたところのことを達成していくような感覚です。



本人にとって簡単にできることなら、そういう感覚にはなりませんから。



ということは、幼い頃からずっと「一生懸命やれ」で生きてきたら、常にキャパオーバーし続けている状態だということ。



“キャパオーバーしている感覚”が麻痺している人が多いのではないかと思います。



少しセーブしたぐらいでは足りず、「手を抜いている」ぐらいの感覚までセーブする必要があるのかもしれません。





もちろん、自分の限界を超えていくことが成長にも繋がるので、必要なことでもあります。



ただ、すべてを一生懸命やる必要はないのではないでしょうか?



「自分がやらなくては」と思い込んでいることでも、他人に頼ったり、任せられることって結構あるものですし、案外、手を抜いても大丈夫なことだってあります。



物事に取り組む前に一旦立ち止まって、“一生懸命やるべきこと”と、“そこまで頑張らなくても良いこと”、“実はどうでもいいこと”を選別する。


そんな癖をつけることで、より安定して効率的に“やるべきこと”に集中できるのではないかと思いました。




それではにっこり