Netflixの韓国ドラマ「地獄が呼んでいる」




年明けに観ていたのですが、結構話題になっていたんですね😮


もう、タイトルの時点で「ちょっと…」っていう人も多そうですが…

私はこのタイトルと新興宗教というワードから、B級映画っぽいのを期待して観たのですが(B級映画好きなもので)、良い意味で裏切られました。


あまりネタバレしないように感想を書きたいと思います。


軽くトラウマなるかと思った。



最近、映画やドラマを観る前に、あらすじとかレビューを見ないようにしているので知らなかったのですが、いきなりめっちゃバイオレンス💀


そんなに執拗になぶらんでも…



すっかり忘れてたけど、韓国作品って、暴力的なシーンがリアルですよね。


教育に良くないという風潮から、日本の暴力的なシーンは抽象的なものがほとんどですが、それが逆に「人が死ぬのを見てみたかった」みたいなのを助長しているのかもしれないな、と思いました。


こんなにリアルなら、映像で見ただけでお腹いっぱいだもん。



日本はなんでも「隠す」文化なのかもしれませんね。

逆に韓国は「曝け出す」文化なのかも。


韓国に詳しくありませんが、暴力シーンも、こういう社会風刺的な作品が多いのも、韓国の人たちが感情剥き出しなイメージなのも、曝け出す文化だと思うとすごく腑に落ちる。




それもう、正義じゃなくてただの憂さ晴らし。



ドラマの中で“矢じり”が、正義の名の元に狂気的になっていきますが、韓国では現実問題として同じような事が起こっているそうです。


これに近いもの、日本でも見聞きしますよね。



新型コロナに感染したら、家まで特定されて嫌がらせを受けたり、自粛警察なんかが出てきたり。


犯罪者や犯罪被害者のプライバシーもすぐにSNSで拡散されてしまったり。


匿名でコソコソやってるくせに、当の本人たちは、それが正義だと思いこんでいるからタチが悪い。



同調圧力や相互監視が加速していて、戦時中に逆戻りしているのかと錯覚しそうになりますが、それだけ社会が混沌としている証拠なのかもしれません。



不安で不安で仕方がない。

恐怖に支配されている。


“正義側”でいることでしか、安心を感じられない。



そういうのに振り回されている人は、自分の心よりも、誰かの命よりも、グループや社会から「いかにはみ出さないように生きるか」だけが目的になっている。


誰かを叩くことで憂さ晴らしをして、「自分は叩く側の人間だ」と安心したいだけ。


だから、叩く内容は稚拙でワンパターン。中身が無い。



これは、多くの人が精神的に自立できていない為に起こっているんじゃないかな、と思います。


「自分は自分」という、ブレない芯があれば、そんなグループを拠り所とする必要はないですから。




生まれたら、死ぬだけ。



ドラマの中では、「あいつは大罪を犯したに違いない」とか「どうしてこの子が」とか「自分は特別な存在なんだ」とか、死に理由を持たせようとします。



そもそも死ぬのに、理由って必要なのか?



つい忘れてしまいがちですが、罪があろうと無かろうと、生まれたからには必ず死が訪れます。


死をどう受け入れるのか。

それも大きなテーマなのかなと思いました。



観ていて「30秒後は嫌だな…せめて3日ぐらい欲しいな…」と思いましたが、本当に死ぬときは、そんなのは通用しませんよね。


私たちは、勝手に80歳ぐらいまで生きるつもりでいるけど、明日、事故に巻き込まれて死ぬかもしれない。


寿命がいつ尽きるのかなんて、誰にも分からない。



いつその時が来ても、“後悔しない生き方をしているかどうか”を問われているようにも感じました。



観る人によって、死生観の違いが分かるドラマだと思います。




ドラマの中でいちばん気になったのは…



内容とか全然関係ないけど、「詐欺」とか「価値」という単語が、ハングルなのに日本語そっくりな発音だということに気付いて、すげー!!ってなりました。


他の言語でも似た言葉ってありますが、そういうのを見聞きすると、黒猫も茶トラも三毛猫も全部同じ「猫」であるように、人間も言語が違おうが、肌の色が違おうが、同じ「人間」なんだよなぁ、って思います。


同じ人間でしかもお隣同士、顔も似ているのに、いつまでいがみ合うのかな🙄




ドラマのラストは、「え、そっち?」っていう終わりだったので気になるところですが…


ドラマを見た後めっちゃ悪夢見たので、続編が配信されても、また観るかどうかは分かりません🤣



気になっている方は、ぜひ悪夢を覚悟で観てみて下さい。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました☘️




「地獄が呼んでいる」