先日、お耳の病院の勉強会(子どもは交流会)がありました。
勉強会は、大学の先生のお話でした。
この先生は、人工内耳の第一人者と言われている方で
この道30年、、、
子どもに関しては20年くらいだそうですが、
当時手術を受けた子たちが高校→大学→就職、、、
と進んでいくのをずっと見守ってこられたそうです。
そこで、大きく成長した子たちが直面していること、
抱えている問題などを通して、
幼児期・学童期に親がどのように接するのが良いのか
というようなことをお話されました。
一つの例として、
機械で聞こえが確保され、コミュニケーションも良好、
さらに学力の高い子が、高校や大学を中退したり、、、
中には悪い男性に弄ばれて妊娠し、
退学せざるを得なかった子もいたとか。。。
で、何が問題となっているのかというと、
難聴児は相手の言うことを、
言葉通りに受け取ってしまう傾向があること。
上の例で言うと、
相手に「好きだ」と言われれば、そのまま信じてしまう。
その人の言うことは本当に信頼できるのか、
その人はどうしてそういうことを言ったのか、
まで考えることができていない。。。
だから、自分の頭で考え判断するのはすごく大事なこと!
そのためには、想像したり、状況を思い描いたりできないといけないわけで。
例えば、子どもに選択肢を与えて選ばせる、っていうのは
意識している方は多いと思います。
洋服ひとつにしても、「どっちの服にする?」とか。
ただ好きな服を選べばいい時もあるけど、
選ぶ理由はそれだけじゃないですよね?
天気(気温)、行く場所、行事などによっても着る服は変わります。
そういう要素を、子ども自身が想像し、考え、判断できるように。
この話を聞いて、
うちはそこまでできていなかったな~と反省しました。
先週、小学校の卒業式がありました。
うちの子は在校生として出席したのですが、
その前に先生は、卒業式にふさわしい服で来るように、
と言ったそうです。
卒業式にふさわしい服。
在校生だから、ジャケットやネクタイはいらないけど、
スカートやズボンはおとなしい感じのもの、
上は黒やグレーのカーディガンなどをかき集めて着せました。
その日キッズくんは、何この服ー!(笑)
とか言いながら着替えてたけど、
忙しい朝だったのでスル―しちゃった
本当だったら、「卒業式にふさわしい服」を
一緒に選ぶところからしたほうが良かったんですよね。
「卒業式」ってどんな行事なのか、誰が来るのかなど想像して。
日々の生活の中で、
状況を思い描いて何かを決めるっていうことは
たくさんあるように思います。
親が先回りして決めない。
子どもに選ばせるだけでも足りない。
どうしてそれを選ぶ(決める)のか、まで考えられないと。
他にも、親(私)が言葉をかけすぎていて、
子どもたちの思考のチャンスを奪ってる?ようなことも
思い当たるので…
気を付けたいと思います。