しっかり雨降りの朝。

催花雨・育花雨と言われても。。。

最近はすっかり雨ダルさんなので、

雨降りは苦手であります ショボーン

 

この三連休は、

お天気がいいとお外ということで、

土曜日は森林植物園の当番、

日曜日は明石の東播海岸、

そして昨日は。。。

お誘いいただき、森づくりのお勉強。

~六甲山の森づくりと木づかいを学ぶ~
『唐櫃・六甲山上・森林植物園ツアー』

に参加してきました。

 

裏六甲の私有林での見学で、

目的地まで林道を歩いていると足元に。。。

わぉ びっくり

おっ、これは ラブ

春の妖精

コチョウショウジョウバカマ

一番に、見つけてしまいました私。

 

目線を上に向けると。。。

群生してましたよラブ
小さな春
咲き始めたばかりで
やや小ぶりでしたが、

たっくさん 咲いていましたよ。

まだ咲き始めたばかりで、
精一杯。。。一輪一輪。

 

咲き始め、私の大好きな花のひとつ。
この、気品に満ちた花姿

はぁ~素敵 照れ

コチョウショウジョウバカマ
シュロソウ科(旧ユリ科)ショウジョウバカマ属
漢字で書くと。。。胡蝶猩々袴
なんとも優雅な名だ。

 

ショウジョウバカマより一回り小振りで
花は小さくほっそりしている
花茎は細くて長い、葉の質は薄く細い。
この慎ましさが好ましいよね。


従来はシロバナショウジョウバカマ、
ツクシショウジョウバカマと分けられていたが、
分類学的に再検討され、両種がまとめられて
コチョウショウジョウバカマと新たに統一された。
コチョウショウジョウバカマの特徴のひとつが
倒披針形の葉はやや薄く、

ふちに細かな波状鋸歯がある。
山野の谷沿いや林野の湿ったところに生える。

開花期はショウジョウバカマよりも早い

綻び始めた蕊は、うっすら紫。

白い花被片は6。

ショウジョウバカマの仲間は、

雌性先熟。
咲き始めたばかりで、

柱頭が成熟しているが
葯は花粉はまだ出ない。

 

次々現れるかわいい花に、
何度も足を止めて、
写真を撮らずにはいられません。

森林見学が、お花観察に!!

森林見学はお預けで、

参加者全員、

早春の貴婦人に釘付け。。。

 

春の妖精たちが目覚め始めた
自生地のコチョウさんたち

森でステキな出会い
小さな春

こんな発見があるから、

森歩きは楽しい。。。

 

今日からまん延防止全面解除でありますが、
どこにでも自由に散策というわけにも行かず、
頭の中で山野草の暦をめくることもなく、
おまけに今季の花は遅めで、
全く勘が働かないので、

偶然の出会いは何よりもうれしかった。

 

さて、肝心の‘森のツアー’。。。
神戸市主催、神戸市公園緑化協会が運営、
こうべ六甲山私有林研究会と
兵庫県森林組合連合会が協力で開催の
~六甲山の森づくりと木づかいを学ぶ~
『唐櫃・六甲山上・森林植物園ツアー』

 

神戸市の私有林・森林保全の大切さを学ぶ

・・・ということで、

お誘いを受けて、参加してきました。

前々から山歩きしていて、

裏六甲の森の伐採等が気になっていたし、

以前、勤務していた淡路の学校の先生から

お誘いを受けていたが、

用事があり行けなかったので、

気になっていたし、

それに、今は活動休止中だが、

ひょうご森のインストラクターでもあるしね。

ココは、ちょいと知っておこうと。

長くなりますので、

ご興味の中方はすっ飛ばしてくださいませ。

備忘録として、記しておこう。


神鉄有馬口駅に集合

南口集合と言うことだが、

間違えて、北口に来てしまい誰もいない。

あらっ?慌てて、駅に入り反対側へ

この地形どっちが北か南かわからない。

出たところでツクシが出てましたよ。

  

受付へ行くと、私の名前がにゃいびっくり

ちゃんと受付したし、

確認メールもいただいたんだけど。

漏れてたのね~ショボーン

参加者は、20名だが関係者も多数。

以前の職場の地元在住のT先生もご参加。

 

まずは、

神戸電鉄有馬口駅の南に位置する、
下唐櫃 風呂ヶ谷の整備地へ。。。

風呂谷?風呂ヶ谷?どっち?

そうそう、

以前、草察で観察会したところだ。
有馬口駅傍に風呂谷橋があるけど、

入口はわかりにくいんよね。
集落の中の畔道のような道をたどっていき、

その入口にたどり着く。
六甲山系の逢ケ山を源流とする奥山川。

その支流に小さな川があり、

かつての地図には風呂谷と記載されていましたが、
最近の地図では名前が見られません。

柵の所を入ってすぐ。

下唐櫃林産農協組合の山林

広葉樹林 整備地

 

 

下唐櫃林産農協組合の会長さんから

説明をお聞きする。

有野町唐櫃は、

昭和22年に神戸市に合併しましたが、

山林は神戸市に引継がず、

地元の農協所有の山となっています。

組合は有野更生、

上唐櫃、下唐櫃の3つの組合に分かれ、

六甲山頂に近い場所までの

広大な区域となるそうだ。

 

そっか。。。ここの森は、

私有地だったんですね。

知りませんでした。

以前、草観に来た時に、

大学生が観察?していたように見えたのは、

地元との共同での樹木の調査だったようだ。

 

そこから森の中の道を通って

やって来たのは。。。

下唐櫃 山王神社

まずは、お参り

 

説明は無かったが、

境内はあまり広くないが、

こんもりと盛りあがった、
見るからに村の鎮守の森にぶさわしい森だ。
大木ぞろいの照葉樹林見本林のごとく、
多種多様な樹が生えているところ。
 

神戸では珍しいツクバネガシの高木の

キクノナガキクイムシの被害を見る

  

 

そして、拝殿の前の木

どのように高木を処理するのか

宍粟森林組合から来られた

お兄さんの実演見学

するする~と

あっという間に登って

小枝をノコギリでカット

また するするする~と降りる

思わず、カッコイイ

(すみません下世話なコメントで)

 

お次は、てくてくと歩いて。。。

下唐櫃林産農協組合の山林

スギ・ヒノキの植林地見学

 

下唐櫃林産農協組合長さん

神戸市防災課の方のお話

都市、神戸において六甲山というと

いわゆる「海手」に隣接する

山林が想像されがちである。

しかし、六甲山の「山手」には

広大な森林が広がっている。
その山手に広がる森林は

人工林化されているところも多く、

そのような人工林のなかには、

年数回、集落の人たちが

人工林施業に必要な労働を提供する

「村の出役」を通じて

守られてきた林野がある。

下唐櫃集落もまた今もなお、村の紐帯を基礎とした

村の共同性によって運用され

守られてきた共有林野だ。

石油等による生活様式の変移や

長らく続く林業不況化にあって、

そのような仕組みを維持することは難しくなりつつある。

木材市場価格が下がり、市況の変化に対応するには、

村内での協働はもとより、外部組織・団体と

積極的に協業関係を築いていくことが重要になってくる。

ココは。。。

この前、草観で訪れた、

あのお花の自生地だ。

何度となく訪れているのだが、

去年、このお花を見に来た時のこと、

ちょうど伐採中で、中に入ることが出来なくて、

ここが下唐櫃林産農協の山林だと知った。

 

お次は、ちょっと遠いということで、

バスに乗って移動。

裏六甲ドライブウエイをバスは行く。。。

とあるカーブのところの

車止めのところから入って行く。

あれれ?ココ

どっかで見たことあるような。。。

なんだ。。。

よくハイキングで歩く道に出てきた。

 

ここは、上唐櫃林産農協組合の山林。

会長さんからの現状をお聞きする。

ココでは、災害で荒れていた

木を運び出す林道の整備をし、

これから、整備を進めていくとのことでした。

そして。。。

神戸市の防災課の職員さんからのお話。

 

 

 

神戸市の森林が抱える問題、

地元の状況、

とりわけ都市近郊林にあっての
都市山の共同管理の実態と課題、
六甲の急峻な地形を

肌で感じることが出来ました。

 

次は木材の活用の取り組みということで、

昼食・トイレ休憩を兼ねて

記念碑台の六甲山ビジターセンターへ

山の案内人当番のお仲間にご挨拶。

観察名人Yさんと淡路島でお仲間のHさん

お邪魔して、お昼をさせていただきました。

そして、ビジターセンターへ

まぁ、ココは。。。勝手知ったる、

以前、10数年いた職場でありまして、

2018年の改修時は勤務してましたので、

六甲山の木が使用されているのは、

知っていました。

でも、唐櫃の私有林の木だったとは、

その時は全然知らなかったよ。

ここのは。。。

強度を高めたコナラとスギの合板だ。

まぁ、神戸市主催だからだろうけど、

せっかく六甲山ビジターセンターに見学に来て、

ココの説明・宣伝もしてくださる、

担当者がいらっしゃらないのは、

せっかくPRできるのに、残念だよね。

パンフレットぐらい配布すればいいのに。

ビジターセンターに興味を持たれた方も

大勢いらしたのにね。

まぁ、こんなもんか、お役所仕事。

アカンアカン

ついつい古巣なもので気になって。

老婆心か。。。

そろそろ、ココも手を引く潮時かな。

 

それはさておき、

最後は私有林ではありませんが。。。

木材活用の取り組みの2

これまた勝手知ったる

神戸森林植物園

正門でなくて、西門でバスを降りる。

 

園長さんと職員のKさんが

対応してくださいました。

 

コウヨウザンの植林地

 

普段、散策会のガイドではあまり行かないところ

 

コウヨウザンの森の中へ入って行きます

木を伐採したところに明るい光がさしてます

 

 

コウヨウザンの材は

ヒノキのように優良で、

スギやヒノキと比べて、

成長が早く、

通直緩慢で使いやすく、コストが低い。

 

また、スギやヒノキと違い

ひこばえが出やすい

 

 

そして、このたびリニューアルされた展示室へ

 

 

ココの床

薄く色のついた板と

ホームベース型に貼られた白っぽい床がある。

色のついている方が、コナラ

スペースの半分のトイレ側が

ここの園でキクノナガキクイムシにやられ

伐採したコナラだそうで、

よく見ると。。。

キクノナガキクイムシの食痕が見られる。

 

そして。。。

白くて綺麗に見える方は、
森林植物園のコウヨウザンを

昨年間伐した後の材を活用した床。

コウヨウザンの床も良く見ると、

虫食いの後

この後、同じく植物園内の材を活用して、

壁などを整備する予定とのことです。

散策会のガイドとしても、

とても参考になるお話でした。

 

おっと忘れてました、ここの説明パネル

追加~!!

 

今回のツアーでは。。。

森林と親しむ機会が増えれば、

森林や林業に興味を持つ子どもたちを

増やすことにもつながり、

そのような工夫の積み重ねが、

地域住民と森林との距離を近くし、

両者をより密接することでしょう。

地域などの主導の工夫と取組みで、

持続可能な地域・森林づくりへの

第一歩になると思いました。

 

今日は、少しでも知っていただこうと、

長々となってしまいましたが、

最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました m(__)m