先週、布引滝道でよく見かけた
黄色い野菊


シマカンギク(島寒菊) 
キク科キク属 
学名:Chrysanthemum indicum

 


この時期の黄色い花は、
ほんわかと心が和み
なんだか 幸せ気分 ラブラブ 
黄色の花は、
心を癒してくれ、
また 人に幸せを呼ぶとか??
だから、黄色い花を見ると 
何だか嬉しくて、つい足が止まります。

六甲山上では、
あまり見かけませんが、
布引から市が原へ向かう辺りでは、
よく見かけます。
この辺りで見る、
唯一の黄色い花の野菊で、
この辺りの野菊の最後を飾る花だ。
 
鮮黄色の頭花を散房状につけ、
頭花には周辺に一列の舌状花があり、
中心部に多数の管状花があります。 

 
シマカンギクは黄色い花だが、
そのシマカンギクに白花種が存在するというが、
実物は見たことが無い。


SHIMIZUさんのカレンダーの
今年の12月の花は、

ノジギク?なのかしらと思ったら、

シマカンギクの白花種とあるではないか。。。

舌状花が白色のものや、
全体に毛の多いものなど、
変異が多いことが知られています。
もし、出逢ったとしても、
シマカンギク=黄色い花なので、
私には、とうてい同定できないだろう。。。

カンギク(寒菊)は、
寒い気候でも花が咲くことから、

そう呼ばれています。
ハマカンギク(浜寒菊)というのもあります。
 「島」に対して、
「海」の近くに咲くカンギクを、
ハマカンギクと呼んで区別したそうですが、
 


シマカンギクの「島」の由来は、
調べてもイマイチ不明で、
九州北部一帯の海岸や島々などに
大きな群落が見られたことによるとか?
名前の由来については、
調べてもよくわかりません。


海辺に咲く寒菊が「浜寒菊」?
 陸地に咲く寒菊が「島寒菊」?


兵庫県下では

神戸の六甲山から、淡路島にかけて分布。
兵庫県に限って言えば、
家島と淡路島にあり、
とくに淡路島には、

たくさんの自生地があるんです。
なので、兵庫県では。。。
まさに「島寒菊」でいいのかも?

そうそう、かの牧野富太郎センセは、
シマカンギク(島寒菊)などと言っても島にはなく、
内陸とか山間地に多いから、
この名称は不適切だとして、
別名のアブラギク(油菊)を推奨したそうです。
でもね。。。牧野センセご当人だって、
結構おかしいような、
名前を付けておられますよねぇ。。。グラサン

アブラギク(油菊)の名は、
江戸時代に長崎で、
この花を油に浸したものを

油菊と呼んだそうで、
傷薬にしたことからだそうです。

 

知人は、このシマカンギクを

椿油に漬けて用いてるそうです。

(沢山咲いていたら、やってみたいな。。。)


観賞用としても美しい花ですが、
漢方では菊花。
生薬菊花の基原植物だという。
漢方処方の釣藤散に配合され、
現行の日本薬局方にも収載されています。
解熱、消炎、解毒や降圧作用があるとされ、
目の充血、かすみ目、
風邪の初期症状や頭痛に利用されています。

また中国では生薬としてばかりでなく、
菊花茶としても身近に親しまれてますね。

うちにもあります。。。

油菊茶


この花を見ると、
栽培品の小菊ではないかと思うくらい、
お花屋さんで売られている、小菊のそっくりさん♪
それもそのはずで、
花の少ない12~1月頃に咲くカンギク(寒菊)は、

この改良種で、
冬に花をつける

園芸菊の母種となっているんですって。
栽培品の鑑賞菊は、
中国で1500年以上前に、
シマカンギクとチョウセンノギクとの
交配した植物から改良されたものと
考えられているそうですよ。。。

紅葉も散り急ぐ頃となり、

野菊の季節もそろそろ幕引きでしょうか。。。

あでやかに 野辺に幕引く 黄菊かな