数ヶ月前に電車で男が女子高生に張り付いて乗ってきて、こいつなんかしてねーだろなと気になっててその数日後。
あ、たしかこいつ数日前の…と男をまた見かけた。
今回も別の女子高生に張り付いてたので気にしながら乗ってたら、突然、
痴漢するのやめてください!
と女子高生が声を張り上げた。
急行ということもあり、着くまでしばらく気まずい空気が流れてたが周りの数人の人が声かけ、下車した時に一旦話を聞いてた。
俺はすぐに女子に声かけ、平気…なわけないか。とりあえず駅員とこ行こうと言って駅員を呼びに行った。
女子はグスングスン泣いていた。
俺は女の駅員に数日前から男が気になってたこと、今日も張り付いて乗ってきたことから恐らくクロじゃねーかと。この子の言ってることは多分間違ってないと伝え、急がなくてはいけないので申し訳ないがここで消えるといってその場を離れた。
仕事に来てから、名乗りもせずに俺の言葉なんて信用されねーんじゃないのかと不安になり、駅に問い合わせお巡りに連絡取れるようにしてもらい、何度かやりとりをした。
俺ができるのはここまでかな、と思いつつもその後のあの子平気かなと心配も残っていた。
数日後また同じところにその女子高生が乗ってきたので勇気を振り絞り声をかけた。
その後平気?と。
そしたら気さくに反応し平気さをアピールしていた。
あんなに泣いてたのに同じところに乗ったり今の反応見てて、案外ケロッとしてんだなーと思うのと同時に、脳裏に少しだけモヤモヤしたものが残っていた。
万が一またあの子が痴漢騒ぎ起こした場合俺はどう見る?と。
いやでも、俺は男主体に見てたからあれはまず間違いはないと自信を持てる。が…
それからはその子が乗ってくるときには意識するようになった。もしかしたら痴漢にあいやすい子なのかもしれないし。
見てる限り前みたいに張り付いたりとかはなく問題なさそうだった。
あれから数ヶ月経ったある日、また痴漢やめてください!と声を張るのが聞こえ、その時の俺の心境はなんか一気に肩の力が抜けたような気分だった。
声を上げてからグスングスンする流れの間も同じように感じた。
これに対し男は彼女をなだめつつもしっかりとした口調で身の潔白を表していた。
俺の目からは、今回はほんとに勘違いなのでは?と感じた。女子の目の前にはスペースがあり嫌ならそちらに逃げてくる様子があったはずだしその素振りはなかったから。
今回については男を追ってたわけじゃなく状況からしか伺えないため、二人の人生に安易に触れるわけにはいかないので関わらなかったが、できることなら真っ当に判断されてほしいなと思ったがモヤモヤは残る。