怪談その3『ダムでの怪異』 | いってみよう! やってみよう!!

怪談その3『ダムでの怪異』

今回は、友人のMさんのドクロ体験談です。

このMさん(男性)ぼくより10歳ほど年上なんですが、
ひょんなことから友達付き合いが始まり、今に至ってます。

もともと、極端かつ破天荒な人生を歩んでいる方でして、
この人の行くところ、基本的に波乱が待っています。

おかげでずいぶん楽しいことや、奇っ怪なことに巻き込まれ
ましたが、今日はその中の一編を紹介します。

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今から20年以上も前の話です。

当時、Mさんはモヒカン&全身鋲だらけなパンクスタイル。
にも関わらず、アニメサークル的な団体に所属して
いました。(のちにぼくもそこに加わるんですがねにひひ


ある夜、その団体のメンバーたちの3人とともに、
地元にある小さなダムへ、車で遊びに出かけました。

目的は、エアガンでサバイバルゲームをやること。
Mさんを含めた4人は、暗闇の中、ダム湖周辺の山中を
歩き始めたそうです。

そろそろダムの頂上付近に差し掛かろうかというところで
Mさんは、空気が妙に重くなっていることに気づきました。

季節は春先、そして山中。肌寒いくらいのはずなんですが、
背中の方がジメジメしてくるような空気のよどんだ感触。

「おい、なんかこの辺、空気ヘンちゃうか?」

思わずMさんは、そう他のメンバーに問いかけました。
しかし周りは「そうか?普通やろ」と、つれない返答。

どうやらこの感覚は、Mさんだけが感じているよう。
足を進めれば、進めるほど、背中にまとわりつくような
重苦しいジメジメした感触が強くなっていく。

“なんや、この感覚…” そう思った矢先、
はっきりとわかってしまった。
この感覚は誰かの視線だということを!


誰かがMさんを見ている。しかし、周りには誰もいない。
重苦しく…負の感情にまみれた…ねっとりとした視線…。

ガマン出来なくなったMさんは、反射的に振り返って
視線を感じる方向に目を向けた!

ダムの防壁上の通路、その突き当たりのカーブに立つモノ。

それは



白いフルフェイスのヘルメットをかぶった男。
肩やヒジの部分が破けたトレーナー、下にレーシング用の
革ツナギを身につけていたが、じっと目を凝らしてみると、
その上から下までが、全身血まみれの姿!!




恨めしそうに突っ立って、Mさんの方をじ~っと見ている!!


驚いたMさんは、他のメンバーに「おい!あれ!!」と指差す!
しかし皆「何いうてんの?」と全く視えていない様子。

気がつくと、Mさんが視ても、すでにその場所には
誰もいなくなっていた…。

そんなことがあったため、その夜はすぐに引き上げました。


後日、Mさんが、別の友人にその体験を話したところ
「Mさん。あそこで走り屋のコ、1人亡くなってるよ」
という。

ダムの上の道路を走っていたライダー。
突き当たりのコンクリートの壁を曲がりきれずに激突。
壁に叩き付けられた彼は、全身血まみれで即死だった…。

それは正に、Mさんが、目撃した場所だったそうだ。




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いかがでしたか?

結局、ぼくは不参加だったので、視てないんですけどね。

とにかくMさんの体験談は、ヤバいドクロのが割とあります。

本人の同意も得ているので

これから、可能な限りUPしていきますが、

障りがありそうなのもあるんで、様子見でやりますね。


でも、こんな時間に般若心経的なBGMを流しながら

これ書いてる自分が一番怖い気もする…オバケ