怪談その2『悪戯』
ぼくが大学時代に体験したふしぎな話です。
ぼくの通っていた大学は、大阪の外れに位置し、
畑と古墳に囲まれた丘の上に建っていました。
校内だけでなく、周囲の町全体にふしぎな雰囲気があり
幽霊の目撃情報もこれまた日常茶飯事でした。
ある朝、一限目の授業を受けるために、
ぼくは〇号館という建物に入館しました。
ここには芝居やダンスの公演が出来るような、
広いスペースがあり、今日の受講場所もそこでした。
かなり早く到着したため、教室には、ぼくが一番乗り。
当時は大学まで、電車で二時間かけて通っていたので、
授業が始まるまで仮眠をとろうと、
フローリングにそのまま寝転がってウトウトし始めました。
するといきなり、横向きに寝ていたぼくの耳に
“フ~ッ”
と、ロウソクの火を消すような長い息が吹きかかりました!
「誰だ!」と思って飛び起きて辺りを見回すと…
誰もいない…
寝ぼけていたと思われるかもしれません。
でも確実に何かが、まるでイタズラするかのように、
ぼくの眠りを妨げたんです。
おかげで、すっかり目が冴えてしまい、
結局、他の生徒が来るのを外で待つことにしました…
という話です。怖いというより、ふしぎですね。
ホントにこの大学は、『新耳袋』という怪談を集めた本にも
特別枠が設けられるぐらい有名な心霊スポットで、
全く視えないぼくも、今回のような体験がありました。
結局、ぼくは一度も視ることはありませんでしたが、
在学中は、そこかしこにいる幽霊の実況中継を、
視える友達から毎日のように聞かされましたよ…
ぼくの通っていた大学は、大阪の外れに位置し、
畑と古墳に囲まれた丘の上に建っていました。
校内だけでなく、周囲の町全体にふしぎな雰囲気があり
幽霊の目撃情報もこれまた日常茶飯事でした。
ある朝、一限目の授業を受けるために、
ぼくは〇号館という建物に入館しました。
ここには芝居やダンスの公演が出来るような、
広いスペースがあり、今日の受講場所もそこでした。
かなり早く到着したため、教室には、ぼくが一番乗り。
当時は大学まで、電車で二時間かけて通っていたので、
授業が始まるまで仮眠をとろうと、
フローリングにそのまま寝転がってウトウトし始めました。
するといきなり、横向きに寝ていたぼくの耳に
“フ~ッ”
と、ロウソクの火を消すような長い息が吹きかかりました!
「誰だ!」と思って飛び起きて辺りを見回すと…
誰もいない…
寝ぼけていたと思われるかもしれません。
でも確実に何かが、まるでイタズラするかのように、
ぼくの眠りを妨げたんです。
おかげで、すっかり目が冴えてしまい、
結局、他の生徒が来るのを外で待つことにしました…
という話です。怖いというより、ふしぎですね。
ホントにこの大学は、『新耳袋』という怪談を集めた本にも
特別枠が設けられるぐらい有名な心霊スポットで、
全く視えないぼくも、今回のような体験がありました。
結局、ぼくは一度も視ることはありませんでしたが、
在学中は、そこかしこにいる幽霊の実況中継を、
視える友達から毎日のように聞かされましたよ…