みなさま、こんにちは! 唄ったり読んだり喋ったり、そして食べて飲んで書く概念、木沢ジョカです。

 突然なのですが、このBlogをご覧のみなさまはおいくつぐらいでいらっしゃるのでしょう。
 ぼくは過去二本の記事でいずれもラーメンのお店について書かせていただいていますが、話している内容からも大体ご想像いただけるかなと思うのですが、成人しています。お酒もタバコもギャンブルも、なんでも自己責任で出来てしまう年齢です。でも、読者さんはもっとお若い方も多かったりするのかなぁ、自己表現のために始めたBlogではあるんですが読者さんの年齢層が意外とお若いようであれば、もうちょっとお若い方向けのお店に行った話をしたほうがいいのかなぁ、なんてことをちょっと考えました。
 考えつつも、今日はお酒についてのお話です。……未成年の方はごめんなさい!



 さてさて、……「酒飲みの街」っていうのがありますね。


 こちらの記事によると、東京では浅草や上野、新宿、錦糸町といったあたりがそういうイメージで語られるみたいですね。確かに浅草の六区のあたり、あるいは新宿の歌舞伎町周辺なんて、お酒好きな人がいっぱい集まっている印象があります。
 ただ、個人的にこちらのランキングに載っていないのが不思議なぐらいの「お酒(のんべえ)タウン」と言えば、やっぱり大田区蒲田だと思うんですよ!
 JR蒲田駅の西口から東口、そして京急蒲田駅までのエリアは、数えきれないほどの居酒屋さんが軒を連ねる激アツのんべえタウンだと、個人的には思っています!

 そんな蒲田、今年で開業120周年を迎えるとあって、5月18日・19日の両日に跨ってJR蒲田駅でイベントが行われていた一方、同駅から東へ10分ほどの京急蒲田駅ではサントリーと京急電鉄がコラボして「京急蒲タコハイ駅酒場」なんてイベントが行われていました。



 京急蒲田駅はこれまでも、北斗の拳とコラボして駅名看板が「京急かぁまたたたたーっ駅」になってしまったり、すみっコぐらしとコラボして「京急すみっコなかまた駅」になってしまったり、色々と楽しいイベントの舞台になってきたんですが、今回は同駅の2番ホームがそのまま「京急蒲タコハイ駅酒場」になってしまう、びっくりイベントを開催したんですよ!


 京急蒲田駅の「2番ホーム」っていうのは、実は平日の日中に品川駅との短区間折り返しの普通列車が発着するためのホームでありまして。だから土日は電車が来ないんですね。
 だもので、ホームに飲食提供スペースを設置してしまっても大丈夫ですし、線路のほうには四両編成の、実際に営業に使っている車両をドーンと置きっぱなしにして車内を飲食スペースとして開放してしまっても全く問題なし!
 そして蒲田には「歓迎(ホアンヨン)」と「你好(ニーハオ)」と双璧を成す餃子の名店がありますもので、この餃子のパートナーとしてサントリータコハイを楽しんでもらおう……、という素晴らしい企画なのですね!

 ちなみに京急はこれまでも、京急川崎駅の大師線の臨時列車用ホームにて三崎のまぐろを振る舞いつつ開放した車内で楽しめるという企画をやっているので、この手のイベントのノウハウはバッチリ。平日しか使わない京急蒲田2番線ホームも京急川崎駅大師線の臨時ホームも、空いているときには楽しく使っちゃおう! というのはなかなかふるったアイディアだと思いますよねぇ。

 ぼくは飲酒するのは月に一度あるかないか、薄めに作ったハイボールをちびちびと、飲み切らないうちに寝落ちしてしまうぐらいのアルコールよわよわマンなので若干の不安もないではないんですが……、「電車の中で餃子を楽しみながらお酒が呑める」っていう非日常感、いや、日常とはちょっとズレた異世界感? に惹かれて突撃してきた次第です。

 実はよく使う駅の一つである京急蒲田駅のエスカレーターをずんずんと3階まで上がって行くと……、ご覧の通り!



 日曜の午後ということもあって大盛況です。行列が出来ているのを見たときには結構待たされるのかなって不安になったんですが、案外スムーズに進んで、年齢確認と、受付で先払いでチケットの購入。

 これが「えっ」と思うような驚きのお値段。
 なんと「タコハイ/ソフトドリンク+餃子2個引換券」が300円というお値打ち価格なんです!
 しかもドリンクは200円、餃子は100円で入場後追加購入も可能! 餃子2個で100円って!
 だいたい餃子の一人前って6個ぐらいだと思うんですが、300円で餃子がっつり食べられちゃうってすごくないですか? しかも食べられるのは蒲田の名店「你好」と「歓迎」の餃子なんですよ! 追加チケットの購入はマストです !



 タコハイとソフトドリンク、そして一皿目、まずは「歓迎」のぷっくりぽっちゃりした餃子引き換えを行ったら、テーブルの備え付けられた車内に着席。



 座ったのはたまたまシルバーシートでした。こんなときでなきゃ座らないなあ、なんてことを言いつつ、いよいよ乾杯。



 お箸で皮がやぶけただけで肉汁が溢れ出てくる餃子を一口。

 すかさずよく冷えたタコハイで流し込む。

 ……これは、蒲田が世界に誇る黄金コンビ!

 ぼく、タコハイって初めて呑みましたが、こんなに呑みやすくってさっぱりしてるんですねぇ。プレーンでスッキリ爽やか、CMイメージキャラクターは田中みなみさんがされていますが、田中さんの可愛らしい笑顔のパートナーにしっくりくる、端正で爽やかな味わいだと思いました。餃子のオイル感がスッと洗われて、また次の餃子が美味しくなる……、これは居酒屋のベストパートナー、蒲田の餃子タコハイの無限ループ、幸せのメリーゴーラウンドやぁ……!



 これはもちろん蒲田ならではの餃子のハイレベルさも重要だと思うんですよ。歓迎の餃子は肉汁でぷっくぷくに膨れていて、油断するとあらぬところへおつゆがびゅっと跳ねてしまいそうなほど。それでいて皮は決してぶあついわけではなく……。



 いい気分で二皿目は「蒲田と言ったら羽付き餃子」という評価を全国に広げた你好の餃子。こちらはもっちもちの皮に包まれて、やっぱりしっかり肉汁も楽しめるまさしく逸品。これほどの餃子とトゥギャザーできる大田区蒲田……、これは夢のしあわせタウンでは……?



 フワフワと気持ちよくなって、気付けば空になっているタコハイ。ほんとにスッと飲めて、ぜんぜん重くない。タコハイっていうのは香りや味が少ない甲類焼酎を炭酸水で割ったものですが、お食事と一緒に呑むには最適ですね。特に唐揚げとかフライドポテト、あとはチヂミとか、どうしても重たいものが多くなってしまいがちなおつまみのパートナーとして一番かもしれません。あ、もちろん餃子との組み合わせにベストカップルの称号を名付けたいと思いますが!



 それにしても、です。いま電車の中にいるんだよなぁってことを忘れてしまいそうなんですが、時々窓の外を京急の電車がびゅーんと走って行くんですよね。

 でもって、座ってるのは京急の電車なんですよ。
 これはみなさんに覚えておいていただきたいことなんですけど、京急の電車の椅子って座り心地がとってもいいんです、通勤電車であることを忘れてしまうぐらいに。柔らかくて包容力があって、長時間座っていてもぜんぜんお尻痛くならないんです。通勤電車の椅子でこんなに座り心地よくっていいのかな……、「起きたら三崎口」とかならない……? 大丈夫……?



 まあそうなったらそうなったで、まぐろを食べて来るのも一興ですね。あ、久里浜あたりにはこのBlogで取り上げた「くるまやラーメン」のお店が結構多くあるのでそちらもおすすめです!


 そんなわけで幸せいっぱいな企画「京急蒲タコハイ駅居酒屋」に行ってまいりました。いやーほんとによかった……、蒲田っていい街だなあ、そしてタコハイのシンプルでピュアな美味しさも新発見でした、いや、居酒屋ではもうお馴染みの味になってるのかな……? またいつかこんな企画があるならぜひ行ってみたい……、と思っていましたら、なんと! 6月8日・9日にも同企画が再開催されるとのこと!



 今回行けなかった方は、ぜひご検討ください、駅近どころか駅ナカ、っていうかホームですから、アクセス最高ですよ〜!