今日は勤労感謝の日の祝日ですね。

ふと、オルコットの若草物語の

「希望を持って忙しく働く」

の フレーズが頭に浮かびました。

  

さて、


本屋で出会い頭のように 本を購入。



書影も ステキ。


著者の三國万里子さん


ニットデザイナー。

 編みもの本を多数出されています。


こちらは

エッセイなんですが

読後は


小説を一冊読み終えたような感覚でした。


才能ある

アートな方の

所謂、普通の社会システムになじめない

かんじが


少女だった頃の筆者の抱えていた息苦しさの

エピソードと相まって

伝わってくる。


転校先で馴染めず


ありんこをながめていた少女。

外がわと内側のバランスがとれなくて

自分を守る為の皮膚が薄くなり

ヒリヒリするような孤独



文章がとても上手い。

  

加えて

優れた記憶力と感性だなぁ、



読んでいると筆者の体験から

私自身の記憶を蘇らせたりもした。


ずっと忘れていた

中学生の頃の友人の事を思い出した。



料理家の なかしましほさんの


お姉さんだった事を初めて知りました。


あれ?これって常識?

全く存じていませんでした。


同じ姉妹でも

趣味嗜好、考え方の

違いも 面白く読んだ。


そういえば

三國さんの以前のトークで


古い人形や指輪のお買い物をするけど

私って必要なもの何も持ってなかったりするんですよね。

  家の中に封筒なくて、やっと

一枚、見つけ出したという

話をしていたのを思い出して 


妙に納得しました。



編むって、手仕事って  

時間そのもののが見えた形だなぁ。


編みものがしたくなったー。

ちゃんとできたためしがないけど。



とても良い本でした。

おすすめします♪