宝石の道①
ボリビア深南部に「宝石の道」と呼ばれている道があります。
チリからボリビアに入るこの道、自転車乗りの間では
「世界最悪の道、世界最高の景色」
とも言われています。
「世界最悪の道」
アスファルトなんてもってのほか。
岩場、深砂、きっついアップダウン、渡河、何でもありの悪路が延々と、
しかも4000m以上の高地に延びています。
「世界最高の景色」
草木も生えないこの高所、周りを見渡せば5000m級の峰々の頂がすぐそこに。
エメラルドグリーン、白、そしてフラミンゴで真っ赤になった湖が点在する、そんなところです。
いやーーーーーーきつかった。
4000m以上の高地って言ったら富士山頂上より高いところ。
そんな所、自転車で行くもんじゃないね。
普通に自転車こいでても息切れ必至、上り坂にいたっては30m位ずつしか進めない。
一番つらかったのは4900mの峠越え。
朝7時から8時間押しっぱなし、ようやく頂上にたどり着いた時にはもう動く気力もなく。
ぐったり座り込んでとりあえず一服・・・とタバコを吸うも、そこは4900m。
余計に息苦しくなり、自分のバカさ加減にがっくり。
そんなこんなで体力的にも精神的にも
「何で好き好んでこんなことやってるんだろう?」と数分に1度は思うほどツライ道のりだったけど、
湖はじめ、4300mでも露天風呂とか、満天なんてもんじゃない星空とか、
スケールの違う景色をどっぷり体験できたって言うのと、
そしてなによりこの達成感。
これが経験できたからよしとしよう。
で、この「宝石の道」、続きがあるのでそれはまた今度。
写真もここではアップできないのでまたー。