集団パニックとは

人は、よく不安や恐怖などから混乱した心理状態に陥ります。これを集合的逃走と言い、特に日常とは違う状態になったとき、素早く正しい情報が伝達されないとその危険性は増してきます。

 

僕の記憶にも古い話ですが1938年頃でしょうか、アメリカで「宇宙戦争」と言うラジオドラマがパニックを引き起こした事があります。当日は火星人が宇宙から攻めてくる来ると言う内容で、ドラマは臨時ニュースで始まり、その臨場感溢れる演出に1200万人ともいわれていた視聴者が現実と信じ込んでパニック状態になったそうです。

 

今の現在では火星の生物はまだ発見されていないのは誰でも理解しているはずです、仮に発見されたら大発見ですが、人間のような生物は環境が全く違うので生息するはずもないでしょう。この頃は僕も生まれていないので聞いた話でしかありませんが実際にこのパニックについて当時は宇宙に関してもまだまだ無知だった事から起きた事件なのでしょうね。

それほど「知らない」と言うのは大変危険な事だと理解して頂けるでしょうか。


このようにパニックとは、自分の目の前で退き引きならない事が起こり、しかもそれが直接的に自分の生命や財産といった、「他には代えがたいものを奪うかもしれない」と感じたときに起こりやすくなります。

 

現在では言うまでも無く、テレビやラジオ、インターネットが進歩し、災害や大きなトラブルが起きた場合などには性格な情報が迅速に伝えられるシステムが整っていますよね。そのためパニックが起こる可能性は低くはなっていますが、0%ではないと言う事は知っておいたほうがいいでしょう。

 

最近では目立つニュースとしては北朝鮮の核実験問題。何度も記事を僕も書いていますがJアラートと言う全国瞬時警報システムが現在も稼働中です。これは人工衛星を使って各地の状態を監視し、自然災害や人的災害についても対応しているとされています。

 

なので北朝鮮から日本に向けてミサイルが撃たれた場合にJアラートが鳴るはずなのですが。。。4月最近でしょうか、Jアラートのメンテナンス中の誤りで一部の地域で警報が鳴っています。このJアラートの効果を計測するにはいい機会かもしれませんが、何も知らない国民からすれば脅威となるでしょう。

 


パニック=暴動

そしてなんとも怖いのがパニックは拡大していくと暴動へと発展してしまうと言う事です。引き金さえあればパニックはすぐに暴動に発展してしまうほどの恐ろしい可能性を秘めているわけですね。それ以外でも暴動は不満の蓄積からも起こります。

はじめは個人的なものであった不平・不満が周りに感染しそれが拡大していきます、どんどん増幅していき、同時に抑制する力が低下し、攻撃性が増します。これが進行して行けば反社会的行動へと移っていくというわけですね。

 


アジテーター・扇動者


この暴動などを引き起こす引き金となる人の事をアジテーター・扇動者(センドウシャ)と言います。アジテーターになる人はもともと攻撃的で社会に大きな不満を持っている人が多いとされています。このパニックを利用してここぞと言う時に物事を大きくしていく人物ですね。

 

 

集団ヒステリー

 

集団妄想とも言う群集心理です。ある集団に属する人がヒステリー状態を起こす事で、それが集団に感染することを言います。例えばぁ、同じクラスの生徒が宗教団体の信者間などで、1人が興奮することで他のメンバーも失神状態などえお起こすことがあります。

これは催眠に掛りやすい状態のことを被暗示性といい、この被暗示性が極度に高くなった状態のときに集団ヒステリーが起こります。

 


暴衆(モッブ)

 

群衆がパニックによって活発化する現象を言います。モッブにはバーゲン会場に殺到するような逃走的モッブ、お祭り騒ぎをするような表出的モッブ、テロや集団リンチなどを行うような攻撃的モッブがあります。

 

モッブとは、群衆や暴徒、ギャング・マフィヤなどと言った類の言葉です。


これらパニックが巻き起こる背景には「情報操作」があります、例えばテレビなどで誤った情報を流してしまったりと言った事で巻き起こる可能性もあります。

 

 

金融でも大国がインフレなどを引き起こすことで、世界中に金融不安が広がり、経済が停滞してしまいます。不特定多数の人が銀行預金の引き出しに殺到してしまうと、本来経営出来ている銀行も潰れてしまったりします。

 

アベノミクスも同じように、株価が急上昇したので「景気がよくなった」と言われた事がありますが、これは日銀などが日本株を買い占める事で株価を上昇させただけで実際には景気はよくなっていません、今では誰もが知っている事だと思いますが当時は浮かれていた人もいるでしょう。

 


少年犯罪

 

近年、少年犯罪の多発を背景に世論が白熱していると昔では話していました、僕もその頃は少年だったのですが、少年法が海底され厳罰化の方向へ進んでいるものの、統計上では年々少年犯罪件数は減少している、この事については「厳罰化したから減少した」と言われるとそのように聞こえるかもしれないが、本当は厳罰化によっての減少ではなく、育て側の教育能力が上がっただけだと考える人もいるはずですね。

 

こうして、実際に流れている情報には勘違いや間違った表現も含まれるため、本質を見抜くように心がけたほうがいいでしょう。

 

何が良くて何が悪い情報なのかは自己で判断できるような自発的思考を身に付けたほうがいいでしょう。

 

輝優伸でした☆