風邪の熱っぽさが抜けません。
でも、週明け締め切りの仕事があるので、少しずつ作業しています。
風邪で寝ていた間、読みたかった本を少し読むことができました。
その中の1冊。
![]() |
キラーストレス 心と体をどう守るか (NHK出版新書)
Amazon |
ストレスによって心と体がむしばまれることはぼんやりと理解していましたが、脳の海馬が小さくなったり、偏桃体が大きくなったりといった物理的な変化が生じるというのはびっくり。海馬は長期記憶や学習能力に関わる部分で、アルツハイマーと深い関係があります。偏桃体が大きくなると、不安やストレスを感じやすくなるそうです。
ではストレスからどう自分を守るのか。最も重要なのは、原因を除去、軽減することですが、それ以外に自分でできる方法として、食事、運動のほか、「コーピング」と「マインドフルネス」が紹介されていました。
コーピングは、簡単な気晴らしのこと。できるだけ簡単にできる気晴らしを、できるだけたくさん(できれば100種類くらい)用意して、その時に応じて使い分けるといいそうです。私のコーピング・アイテムは、窓から見える景色、お気に入りのアロマ、家族の写真、スカイプでのおしゃべり、冷蔵庫のビールなどでしょうか。意識すれば100くらいは簡単に見つかりそうです。
マインドフルネスについては、これまで何冊か読んでも今ひとつピンと来なかったのですが、本書の中で、予備校講師、林修さんの「今でしょ」がマインドフルネスの神髄、という下りを読み、ストンと腑に落ちました。
コーピングが進行形のストレス原因への対策だとすれば、マインドフルネスは、過去や未来に起因するストレスから逃れる対策法と言えるかもしれません。私たちは現在の問題でストレスを感じるだけでなく、過去や未来のことを思い悩んでストレスを感じていることが実は少なくありません。たとえば過去において、他人からこんなことをされたとか、してもらえなかったとか、あるいは自分がこんなことをしてしまったとか、もっとこうすればよかったとか。これを「マインド・ワンダリング(心の迷走)」というそうです。
マインド・ワンダリングが始まってしまったとき、「考えても仕方がない」と打ち消すだけでは、頭はわかっていても、心がそこから離れないことがあります。そんなときに、意識を「今」に戻すことで、驚くほど簡単に無駄なストレスから逃れることができます。マインドフルネスで使われる瞑想は、今に意識を戻すための技術(の1つ)というのが今のところの私の理解です。
「今でしょ」ってすごい呪文だったんだ。![]()
でも当然のことながら、ブラック企業やパワハラ、いじめなどには、これらの方法では対処できませんので、同じストレスと言っても分けて考える必要がありますね。
***
ホームビデオの思い出は?
▼本日限定!ブログスタンプ

