不倫を認めた翌日、私は夜涙が

止まらなく、寝れなかったため、

会社を休むとモラシタに伝えた。


モラシタは、どうしても会社を

休めない、ごめんと言って出かけた。


私は、家にいても不倫のことばかり

考えてしまっていた。

私が、不倫を怪しいと思い、

問いただしたときに逆ギレされて

それ以上言うのをやめてしまった。

自分にもっと勇気があって、

強く問いだしていればよかったとかの後悔や

どうして不倫したのだろうと何が原因かと

何度も何度も何度も考えてしまった。

どんどん落ちこんでいくだけだったし、

仕事がたまっていたので、午後は

出勤することにした。


私と入れ違いに、モラシタは

仕事を調整して帰宅し、私がいない

からと電話が何度もかかってきた。


家にいても落ち込むから仕事にきた

とLINEをすると、帰りに駅の改札で

待っていると返信がきた。

来ないでと返したが待っているからと

返信が来た。


仕事が終わり駅に着くと、モラシタが

いた。

一緒に駅から自宅まで帰って来る途中、

単身赴任中に持っていた給料の第二振り込み

口座を返してきた。

「一晩考えたけど、俺が持っていると

良くないことに使うから。返す。

お金を持っていると、ロクなことを

しないと自覚した。

この何ヶ月か、たくさん使ったし。」

と言われ、通帳とキャッシュカードを

受け取った。


家に帰って来た。まだ子供達は

帰って来ていなかった。

通帳を確認すると、10月に20万円

下ろした記録があった。

「この20万円は何?何に使ったの?」


モラシタ

「それは職場の同僚が、出張に行って

 ドルに換金したんだけど、余って

 それをレートよく買い取って欲しい

 と言われたから。決して怪しい

 お金じゃないから。」と。


「何でそんなこと勝手にするの?

 家にドルあるじゃない?しかも

 それよりずっといいレートなのに。

 何で相談もしてくれないの?

 前は相談してくれてた。

 本当にそれなの?

 それも嘘なんじゃないの?

 本当は不倫に使ったんじゃないの?

 私、中絶したの、忘れた?

 この女が妊娠したらとか考えなかった?」


モラシタ

「ごめんなさい。」


「どうして不倫したの?」


モラシタ

「ママとそういうことがなくなって、

 自分は男として見られないのが

 辛くって…。

 それと自分は人より性欲が強いみたいで。」


「見られる努力もしなかったし、

 私のことも女として見ず、

 若い女と寝まくる、これが

 私にとってどんなにつらいか

 わかる?」


モラシタ

「ごめんなさい。」


「私が昨日、問い詰めなかったら

 別れてないよね?  

 女と寝ることが目的だったら、

 泊まる必要ないでしょ。

 どうして泊まるの?

 何で同じ布団で寝て夜を明かすの?

 しかも2泊も。」

 泣き崩れる。


モラシタ

「忘年会やりたいねーって話してて、

 一日目、戻りが遅いから

 二日目にやろうってことになって。

 泊まった。」


「忘年会、泊まらないとできないの?

 女が忘年会の料理を作るから?

 だから、泊まったの?」


モラシタ

「料理は一回も作ってもらったことない。」


「じゃ何で泊まるの?」


モラシタ

「わからない。」


「私が気づくまでやめなかったのは、

 どうして?私が言わなかったら、

 まだ続いていたってことだよね?」


モラシタ

「何度もやめよう、やめなきゃって

 いつも思ってた。

 けど、バレなきゃいいっていう気持ちと

 弱い自分がいてやめられなかった。」


「不倫したこと全てお兄さんに話して。

 自分のしたこと悪いと思っている

 感じがあまり伝わってこないし、

 不倫に対する考え方が、世間と

 ズレている気がするから。」


モラシタ

「わかった。電話する。」


お兄さんに2、3分電話した後、

お兄さんが私に変わって欲しいと

言っていると言われて、変わると


お兄さん

「弟が迷惑かけてすいません。

 ○○さんを大変傷つけてしまった

 と思います。カウンセリング言ったり、

 友達に話したりして傷を癒やして

 ください。」

と言われた。

事務的な感じで言われたのが、

すごくガッカリした。

お兄さんとは、私も仲良くやって

いたし、お兄さんは不倫した弟に

もっとキツく言うと思っていたから。


心のモヤモヤはもっと増えていった。

この日も泣きながら、夜を明かした。