宗谷のすべて
-戦後の復興から栄光の南極観測船へ-
甲板上に並んだ応急の手洗い所に雪が積もっている
“宗谷”引揚げ船となる
戦争は終わりましたが、大陸にも南洋諸島にも
多数の邦人が残されており、
その数は700万人にも達したといわれます。
こうした多くの人々が帰国の日を待ちわびていました。
日本に進駐したアメリカ軍を中心とした連合国軍は、
東京にGHQ(連合国軍総司令部)を設置し、
さまざまな指令を日本政府に発しました。
在外邦人の引揚げについても、
10月1日に使用可能な船舶をすべて動員して
引揚げ業務に当たることを命じ、
“宗谷”も同日付で大蔵省(現:財務省)に返還され、
船舶運営会に所属する引揚げ船として
働くことになりました。
