本日紹介するダクラタスビルですが、世界で初めてインターフェロンとの併用が不要なC型肝炎治療薬として2014年8月に発売されました。 こうしてソバルディやハーボニーへと続いていくのですが・・・・・・・・。
何度も書いていますが、C型肝炎はウィルスによって引き起こされる病気ですので、ウィルスの除去がその唯一の治療法です。
インターフェロンはウィルス感染時に出てくる生体内物質で免疫機能を賦活しウィルス除去のために働きますが、発熱などの強い副作用も併せもちます。
そこで、インターフェロンとの併用をしなくても効果のある抗ウィルス薬の登場が待ち望まれていました。
ダクラタスビルはこの要望に応えた初めての抗C型肝炎治療薬です。 次回紹介するアスナプレビルとの併用により、インターフェロンを使わずにC型肝炎治療が可能となりました。
ダクラタスビルはC型肝炎ウィルス(HCV)の複製に関与する非構造たんぱく質5A(NS5A)を阻害することで抗ウィルス効果を発揮します。
インターフェロンなしの初めてのC型肝炎治療薬ですが、62%の患者に副作用が認められ重大な副作用としてALTやASTの増加という肝機能障害があり注意深い使用が必要なお薬でした。