子宮口を広げるための処置をされていたが、

子宮が広がっておなかが痛くなるのを想像した。

子宮卵管造影検査のときに、造影剤が体内に入った際、

ものすごく痛くて、腹痛のような痛みで、

排便してしまいそうな感覚だった。

途中で中止してほしい!と

言いかけるくらいつらかった。

あの恐怖を思い出し、

いつおなかがいたくなるのか心配だった。

 

そして心配ごととして

全身麻酔をする。

意識がなくなる。

その際に排便や排尿をしてしまったら・・・

と不安になった。

あの小さな手術室。

採卵や移植も毎回そこで行っている。

意識がないうちに、そののような事態になったら・・・

先生や看護師さんは、

通院歴が長い分知り合いレベルの距離感。

町であったらあいさつするくらい知られている。

そんななかで、もしもの事態になったら・・・

手術の未知の痛みよりも心配だった。

 

点滴をつけてトイレにいくと目立つのでできるだけ

いきたくなかったが、

全身麻酔中の悲劇を想像したら、

そうもいっていられない。

できるだけ体の中のだせるものはだしておこうと

何度もトイレにいった。

 



時間になり手術室にはいった。

横になり、血圧計を腕にまかれ、

指には酸素数を図る機器をとりつけられた。

 


先生が入室し、簡単に手術内容を告げた。

そして、口にマスクをあてられ、

そこから意識がまったくなくなった。

 

気が付くと看護師さんにおこされ、

意識朦朧で車いすにのせられ

リカバリー室のベッドに運ばれた。

 

赤ちゃん、いなくなったとは思えないくらい、

(つわり等もなかったので、いた実感もなかったのだが)

手術前と後と何もかわらなかった。

麻酔の残りで朦朧としているくらいだった。

 

とりあえず、着衣は汚れていないので

私の心配した事態は起きていないとおもう。

ホッとした。

 

このままボーっと22時くらいまで

ベッドに横たわった。


たまたまベッドの横に飾ってあった絵をみて

涙が目から流れた。




最後に診察があり、
出血量の確認や、薬の処方をしてもらった。
今までは子宮収縮防止の薬だったが、
今度は子宮収縮の薬で、
薬の裏面には、妊婦の服用不可
とかいてあった。
なんだか、やりきれなかった。

先生:赤ちゃんの検査について
  こちらでも少ししますので。

といわれた。
だから、赤ちゃんつれて帰れないといったのか。
とやっと理解できた。
なんの検査をするのか。
つぶ程度しかないけど、やっぱりつれて帰りたかった。