紫の 矢車草
 ぼくの胸に 咲いたよ
 誰よりも 愛らしい
 君のように 可憐な
  あゝ 紫の矢車草
  突然の 雨に濡れ
  君のいない 雨休み
  項垂れて 散ったよ

 薄紅の 矢車草
 淡く咲いた 花だよ
 結ばれぬ 恋と知って
 頬を濡らし 泣いたよ
  あゝ 薄紅の矢車草
  吹き過ぎる 風に揺れ
  君が去った 夕間暮れ 
  この胸に 散ったよ


 白無垢の 矢車草
 今は遠い 人だよ
 俯向いた 眼差しで
 強く咲いた 花だよ
  あゝ 白無垢の矢車草
  別々の 道をゆく
  君のくれた 花影も
  いつの日か 消えたよ




✳庭に矢車草を植えたので
 19歳の頃に作詞したものを
 思い出して補作詞しました
 作曲もしましたが
 それは置いといて
 何故か白い花は枯れてしまいました