こんばんは、きよし弁護士です（弁護士細川潔、埼玉弁護士会、登録番号37962）
以下の記事を見かけました。
野球の試合中、胸に打球を受けた高校生が死亡 福岡県太宰府市の高校
野球の試合中、胸に打球を受けた高校生が死亡 福岡県太宰府市の高校 | 社会 | 全国のニュース | 福井新聞ONLINE (fukuishimbun.co.jp)
大変痛ましい事故です。
野球部の練習試合中の事故のようですので、スポーツ振興センターの災害共済給付金は支給されると思います。
野球部の死亡事故について、スポーツ振興センターの学校事故事例検索データベースで確認してみました。
平成17年から現在まで35件ほどありました。
ただ、ボールが当たったことを契機に亡くなったケースは4件。
平成19年19死19
高校硬式野球部の練習に参加し、ボール回しの練習中、二塁ベースで三塁手からのボールを取り損ね、飛んできたボールが直接左胸に当たる。胸に当たり、落ちたボールをすぐに拾い、一塁に送球し、二塁ベースに戻ろうと二三歩歩いて前のめりに倒れる。そばにいたスポーツトレーナーが人工呼吸、心肺蘇生を行なう。救急車で病院に搬送し、処置を受けるが、同日死亡した。
平成21年21死3722供20
野球の部活動中、フリーバッティングの練習中にサードの守備で三遊間の打球処理をしていたところ、次の打球がワンバウンドして右頚部に当たり倒れ、死亡した。
平成21年21死40
練習試合中に本生徒が守備の際イレギュラーバウンドが顔面を直撃した。左後方に倒れ、全身痙攣、鼻出血の後、そのまま意識を失った。部活動顧問が状態を確認すると共に救急車を要請した。すぐに人工呼吸、心臓マッサージ、AEDを使用した救命処置を講じたが、意識は回復しなかった。その後、ドクターヘリで病院へ搬送されたが後日、死亡した。
令和1年2019死37
野球部の練習試合中、相手投手の投球が逸れ、本生徒の後頭部ヘルメットをかすめて頚部にデッドボールを受けた。本生徒は「痛い。」と一声発したが、その場に座り込み大の字に倒れた。心肺蘇生を行い、AEDを使用したが、解析結果は「ショック不要」であった。救急車で病院に搬送されたが、翌日死亡した。
訴訟も行われているか気になるところですが、学校の設置者においては、安全配慮義務違反の有無が問題になるところでしょう。
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