こんばんわ、きよし弁護士です(弁護士細川潔、東京弁護士会、登録番号37962)。

 

以下のような記事を見つけました。

 

ベンゾジアゼピン治療と自殺リスク 2019/12/17 ケアネット

https://www.carenet.com/news/general/carenet/49216

 

米国・コロラド大学のJennifer M. Boggs氏による自死による死亡とBZD(ベンゾジアゼピン)ガイドラインコンコーダンスとの関連についての評価のようですが・・・

 

会員しか読めないもののようで、詳しい内容はわかりませんでした。

 

また、原著論文もあったのですが、すべて英語で、わかりませんでした・・・

 

ただ、ベンゾジアゼピンの過剰服薬と自死の関係が気になったので、ネットで調べてみました。

 

このことについて、国立研究開発法人・国立精神・神経医療研究センター松本俊彦先生の論文で触れらているところがありました。

 

「わが国の自殺の現状と自殺予防に期待する薬剤師の役割」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/133/6/133_13-00056-1/_pdf/-char/ja

 

ここでは、「わが国では近年、都市部での精神科診療所数の増加に伴い、向精神薬の過剰摂取による自殺企図で救急搬送される患者の数が増加しており、こうした患者の8割近くがベンゾジアゼピン系の睡眠薬・抗不安薬を過剰摂取していたという。」と述べられています。

 

厚労省でも、自死との関係までは述べていないものの、「催眠鎮静薬、抗不安薬及び抗てんかん薬の「使用上の注意」改訂の周知について(依頼)」の中で、ベンゾジアゼピン受容体作動薬について、「統合失調症患者や高齢者に限らず、刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。」としています。

 

薬物過剰摂取と自死に関する裁判例については、次回にでも調べてみようと思います。

 

自死と学校事故(死亡事案)の遺族の方の具体的相談はこちらから

http://ws.formzu.net./dist/S1766896/

 

弁護士 細川潔

弁護士ドットコム

https://www.bengo4.com/tokyo/a_13101/l_128445/