ま、前回とカブってるかもしれませんが、つつうらうらと。
今回は非常に人間臭い内容でしたが、アニメです。現実ではありません。ファンタジーも入りまくっていいでしょう。
そのファンタジーさは当然、めんまに集中しています。物語冒頭から主人公に抱き着き、主人公以外には見えないめんま。
足元に影ができないめんま。物語後半までポルターガイストを発揮しないめんま。そこはまあ、「そういうお話」という、アニメらしさで片付くので違和感を持たれない、それがこのアニメのある意味バランスのいい秩序を保った作品となっているのでしょう。
めんまの死は各々に罪の意識を残し、彼らはそれぞれ、それ相応の道へ進みました。そして、すれ違い、超平和バスターズはバラバラに。
高校生の夏に突如あらわれためんまは、じんたんにとって「高校生活のストレスの具現化」としか考えておらず、煙たく思っていました。しかし、小学校時代、自分がしたことでめんまは死んだかもしれない。そういう罪の意識から逃げたい気持ちと、立ち向かいたい気持ちに苦悩したじんたん。
物理的に逃げたぽっぽ
勉強に逃げたゆきあつ。
勉強に逃げたゆきあつをなだめるべく、ゆきあつに気持ちを伝えられずついていくことしかできないつるこ。
めんまがいなくなったことで好都合になると考えていたが、違っていて、それに苦悩し落ちぶれた安城
じんたんにしか見えないという制約の下、信じる、信じないの議論も含め、苦悩を描き切ったあの花。
非常に人間くさいテーマでした。
さて、ここからが本題。
君の知らない物語をアニソン史上最高だと思っていたが、どうやら違っていたようです。
というか、今回、あの花に採用された主題歌
「青い栞」
「君がくれたもの」
この二つはそれぞれ、ガリレオ・ガリレイ、ZONEの曲です。 そう、J=POP歌手が歌っております(後者は声優がカバーしてますが)。
アニソンらしくない、まとまった仕上がり。そして、アニメに沿った内容。小学校時代の回想と、そのつながりを歌いきっている「青い栞」。
めんまとのつながりと、それが切れ、その哀しさを歌う「君がくれたもの」
実はこの曲、このアニメのための曲ではなく、
もともとは2001年、ZONEというグループが出したヒット曲だったのだ。「10年後の8月」、2011年8月、2005年に解散したZONEは再結成したという。
曲も深く、クオリティも高かったあの花だが、2011年は震災のほか、まどか☆マギカや、けいおん、日常など、良作アニメが多数輩出され、このアニメはその功績に埋もれている(というか、まどか☆マギカの独走状態)。 しかし、じんたん達がオープニングの映像でふと、その場所に立ち寄った際に小学校時代の情景が浮かんだように、このアニメも、日常のふとした瞬間、ちょっと思い出してみるという楽しみ方でいいと思う。けいおんやハルヒのようにクオリティさを後世に残したりする楽しみ方ではない楽しみ方でいいと思う。それが、「あの花らしさ」ということだ。