今日は母の命日です。

 

 

16年前、お正月を一緒に過ごした母が

急に倒れました。

とるものもとりあえず、東京から帰省。

 

病床で反応のない母に対し、

ただただ祈るしかありませんでした。

 

家族で心を合わせて、

病院の待合室で交代で眠り、

ただただ母のことだけを考え、

祈った4日間。

 

母は子や孫が揃うのを見届け、

静かに旅立ちました。

 

 

きょうだいもそれぞれ家庭を築いており、

実家に一人になってしまった父。

私はモデル・俳優業を廃し、

カウンセリングルームもたたみ、

近しい人たちとも別れを告げて

兵庫に戻りました。

 

16年間、本当にいろんなことがありました。

何度も地獄を味わいました。

しかし、そのたびに

父や周りのかたがたのあたたかい励ましを得、

穏やかで幸せに満ちた

今日を迎えられています。

 

 

お医者様や看護師様は

認めて下さいませんでしたが、

私が父とともにICUに入った時、

母は数回起きあがろうとしてくれました。

母は、専門家があきらめても

希望はそこにあるということを

身の奇跡を通して示してくれました。

 

 

母に全身で愛してもらった私。

その偉大な愛を、

目の前の一人ひとりに

贈っていきたいと思います。

 

どんな状況の中にあっても

希望はきっとあるという思いを抱いて。

 

 

 

(写真は今朝の空。

 優しく見守る月は、まるで母のよう。

 お母さん、本当にありがとう。)