北京での最後の仕事① | 北マリアナ諸島サッカー代表監督の日記

北京での最後の仕事①

2012年4月20日~30にまで中国・北京に行ってきた。

監督向けのセミナーが21日・22日の二日間、大会に先だち開催されるため、チームより先に20日夜23:00頃北京の空港に到着した。


30分くらいうろうろ歩いたが、どうも大会側の出迎えが着ていない。

そんなこともあろうかと、開催地の「中国サッカーナショナルトレーニングセンター」の連絡先と住所を控えていたので連絡をとるが、だれも電話に出ない。


仕方がないのでタクシーで向かおうと外に出ると長蛇の列。

空港内にうろつく白タクと交渉するしかないと思い、こちらから話しかけるのだが、ほとんど英語が通じない。

住所が書かれた紙を見せても、どこにあるのか分からないようだ。


そんな中、英語を話す白タクドライバーが「Ok,I know」などと近寄ってきた。

インチキ臭さ満点であるが、すでに深夜1:00を回り、そろそろ何とかしないと空港で一夜を明かしかねないとおもい値段交渉に入る。


「1時間半かかるから800元」と行ってきたので、「500元」(それでも高いが)と交渉し、車に乗る。

いまにもタイヤが取れそうな車に乗り込み、目的地に向かおうとするが、車に乗った瞬間、運転手は5人くらいに電話で目的地の場所を尋ねているようだ。

しかし、誰も知らないようだ。


予想通り行き先を知らないタクシーは北京市内に入り大き目のホテルに止めた、「ここで聞いてみる」というのだ。

すでに深夜2:00を回っており、行き先を知らないやつに付き合っている暇はないので、「ここでいい」といって、

100元を渡し、荷物を車から降ろそうとすると、ものすごい剣幕で「No」と叫んでトランクを閉めようとする。

こちらも怒りと疲労の限界で、相手がつかんでいる自分のかばんを力の限り引き寄せ、ホテルに入っていった。


なんとか2:30ころチェックインできたホテルで、部屋に着いた瞬間目覚ましを6:00にセットし、1分後には深い眠りに着いた。


今、目を閉じたと思ったら、もう目覚ましがなっている。

すぐさまシャワーを浴び、フロントで場所を確認してもらい、タクシーのドライバーにもきちんと説明してもらい、タクシーに乗る。

約2時間かかって「中国サッカーナショナルトレーニングセンター」に到着した。


タクシーは「ゲートの手前でおりろ」とのこと。

しかし、ゲートから見える宿泊施設まで数百メートル先にあり、ゲートをあければ、そこまで車で入れるのだ。

大きな荷物があるためガードマン(公安)に「大会の参加者だが、中に車を入れてほしい」というと、「No」とのこと。

その場で大会の関係者に電話で連絡を取るように言い、電話で少し話した後、ようやくゲートを開いた。

なんとも先行き不安なスタートである。


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