最近フクさんと結婚についての

話をするようになったけど

 

いつくらいに

 

の話をしていなかったから

 

「フクさんはいつくらいで考えているの?」

 

聞いてみると

 

「1~2年後かな」

 

「2年後とかもあるの?」

 

「それじゃ遅い?」

 

「なんでそんなに先なの?」

 

「まだ話して決めなければ

いけないこともたくさんあるし

まず半年は結婚するかどうかを考えたい」

 

「結婚するかどうか?」

 

「本当にするかどうか考えないと」

 

「結婚しないこともあるの?」

 

「だって結婚について最近

話し始めたばかりだから分からないよ」

 

「2年半一緒にいるのにわからないし

これから結婚するか決めるの?」

 

「そうやっていつも

なんでどうしてって野ばら聞くだろう

そこが結婚しても大丈夫なのか不安になるんだよ」

 

「不安?」

 

「ほら、そうやって

俺が言うことを全部聞き返す」

 

「聞き返すよ

私は2年半付き合ってフクさんと

結婚したいと思ったから話を

してきたのにフクさんはこれから

考えるってことだよね?」

 

「大半は結婚するつもりでいるよ

それをこれから話そうって言ってるんだって」

 

「同じ気持ちだと思ってたから

これから決めるって言われて

悲しかったしガッカリしたよ」

 

「・・・勝手にガッカリすればいいじゃん」

 

そう言って背中を向けるフクさんに

どう返していいか分からなくて

 

部屋を出て行くところもないから

洗面所に鍵をかけてうずくまった

 

 

2年半付き合ったのに

フクさんはまだ私との結婚を

不安に思っていてだから

考えたいと思ってた

 

そんなことを考えてるなんて

思ってもみなかったし

 

もしかしたら半年後

フクさんが結婚しないと

いう決断をするかもしれない

 

 

 

「野ばら、何してるの?」

 

「・・・」

 

「開けて

話をしよう」

 

「話したくない」

 

「ごめん、言い方悪かった

ちゃんと話しよう」

 

扉を開けると

抱きしめてきて

 

「そうじゃないんだよ

俺だってずっと野ばらと

一緒にいたいんだよ

部屋に戻ろう」

 

 

一度突き落として

優しくする

 

 

そうやって私をコントロール

しているんじゃないか

 

 

そんなこと考えていた

 

つづく