子供の頃から嫁姑問題を

目の当たりすることが多かった

 

 

父の実家は遠方だったため

帰省するのは2年に一回

 

それでもいつも母が祖母に

いじめられている姿を見ていた

 

母だけご飯がない

一緒に行動しない

口も利かない

目の前で悪口を言う

 

「なんでおばあちゃんは

お母さんにいじわるするの?」

 

子供から見てもあからさまで

母が可哀そうと思ったから聞くと

 

「私はもっと酷い目にあっていたんだよ」

 

いじめられていた腹いせを

母にしていた祖母

 

私たちが大きくなると母は

義父母と縁を切り葬儀にも参列しなかった

 

 

 

母方の祖母にもお嫁さんが二人いた

 

看護師で気が強かった祖母は

どちらのお嫁さんとも気が合わず

 

「歩く姿がゾウのよう」

 

「こんな使えない女、嫁にもらって最悪」

 

「目障りだから顔を出すな」

 

会えば嫌味を言ってケンカになり

お嫁さんたちは祖母に寄り付かなくなった

 

 

 

お嫁さんの方もいろいろ

あったのかもしれないけれど

 

優しい祖母がなぜそうなるのか

子供の頃の私には理解ができなかった

 

 

 

そして私の兄が結婚し母も姑になり

 

亭主関白な兄に合う

大人しくて文句の言わない奥さん

 

実家に来てもいつも

ニコニコしているし

感じの悪いことはないのに

 

「ともみさん(兄嫁)は

何もしないし気が利かない」

 

「お母さんが何もしなくていいし

座っててと言ったからじゃないの?」

 

「それは結婚当初の話でもう何年も

経つのに何もしないなんておかしい」

 

「じゃ手伝ってって言えばいいじゃん」

 

「する気がない人に言いたくない」

 

「私が言おうか?」

 

「しんいち(兄)が嫌な思いするから言わなくていい」

 

 

兄やお嫁さんには

文句を言いたくない

けど私には悪口を言いたい

 

面倒くさっ

 

悪口を言い出したら

適当に聞き流していたけど

この間は

 

「しんいちもこうじ(兄の子)もともみさんに洗脳されてる」

 

と訳のわからないことを言い出すから

 

「申し訳ないけどお兄ちゃんは

洗脳されるような人間じゃないし

どちらかというとお兄ちゃんが

ともみさんを洗脳していると思うよ

ともみさんが可哀そう」

 

 

母もお義母さんとの関係で

辛い思いをしてきたから

お嫁さんの気持ちを

理解できるはずなのに

 

 

つづく