今年は三年目のホワイトデー

 

一年目まだ付き合って2ヶ月のとき

 

お誕生日以外はそこまで

しなくていいと思っている私は

バレンタインデーにフクさんが

好きな安いお菓子を2つあげた

 

そしたらホワイトデーに

DIORの香水を

「俺の好きな匂いなんだよね」

とお返しでくれて

 

安いお菓子をあげただけなのに

申し訳ないなと思いながら

 

「フクさんと会うときに

つけるようにするね!」

 

ありがたくいただき

 

 

二年目のバレンタインデーは

フクさんが平日お昼ご飯に食べてる

アーモンドを1キロ贈って

 

ホワイトデーは私が好きな

高級梅干しをお返ししてくれた

 

 

今年のバレンタインはブログにも書いた

朝一で行かないと買えない人気の

お肉屋さんでコロッケ、メンチカツ、

串カツを買いその日は揚げ物パーティーをして

 

そして向かえたホワイトデー

 

贈り物以外にも

お互いケーキをご馳走しているから

ランチ兼おやつでケーキを食べて

夕飯を食べてからフクさんの

お家に帰ってお互いのマッサージをして

夜が更けていく中

 

お返しを渡す気配が

全くないから気になって

 

「フクさん図々しいこと言ってもいい?」

 

「うん?」

 

「今年のホワイトデーはケーキだけ?」

 

「・・・え?

バレンタインデーは何したっけ?」

 

「・・・コロッケとか」

 

「ああ、そうだね、くれたよね

去年俺ホワイトデーあげたっけ?」

 

「梅干しくれたよ」

 

「・・・ごめん

20日までに準備する」

 

「いらない」

 

「ごめん

何がいい?野ばらが欲しいものを買ってくる」

 

「そうじゃないの

別に見返りがほしくて

バレンタインデーにあげた訳じゃないの」

 

「そうだよね

別に物が欲しいとかじゃないよね

野ばらはわざわざ朝早く俺のために

遠くまで自転車でコロッケ買いに

行ってくれたのに俺は何も考えてなくて

本当にごめん」

 

 

普段デート代はほとんど

フクさんが出してくれているし

 

フクさんが着てほしいからも

あるけどデートで着る服や靴は

すべてフクさんが買ってくれている

 

いつもの感謝の気持ちも込みで

でもお返しがフクさんの負担に

ならないようなものでと

 

バレンタインデーを贈っているけど

 

何もないことに腹が立ったし

何も考えてくれていないんだ

 

そんな気持ちで黙り込んだ

 

つづく