私たちのデートは
歩き回ることが中心で
だいたい4~5時間歩いて
満足してフクさんのお家に帰る
ある日のデート
フクさんが以前住んていた駅が
現住居から徒歩20分くらいで
美味しいコロッケとメンチカツが
売ってるお肉屋さんで買って
大きな公園を散歩しようと
お昼にフクさんのお家に行くと
いつもフクさんは準備が終わってなくて
待っている間
洗濯機に放置された洗濯物を干したり
ビールを飲みながらフクさんに
話しかけたりして時間を潰す
やっと準備が終わったら
フクさんはソファに座って
コーヒーを飲んで
「お腹空いたよ
コロッケ食べたい」
と急かすとやっと出かけることに
なんとなく二人とも道は
分かっていたから地図は見ず
歩いていたけど道に迷い
こっちかな?あっちかな?
とウロウロしていたら
地図を見て歩くのが(歩きスマホ)が嫌い
「ここ知ってる
ちょっと先にバイク屋
あるから寄っていい?」
「うん、いいよ」
フクさんの知ってる道に出て
バイク屋さんに寄り
好きなバイクを見たり
店員さんに話を聞いたりして
滞在時間は30分くらい
「ごめん、遅くなったね」
「大丈夫、でもお腹空いた」
「ここからなら10分くらいで着くよ」
フクさんの道案内で
目的地の駅に向かい
途中から私も分かる道になって
まっすぐだと思っていたとこで
フクさんが曲がるから
「ここまっすぐじゃなかったっけ?」
と聞くと
「曲がるになってるから」
「そっか」
そのまま街中にある少し大きめな
公園の周りをグルっと一周して
「同じところに戻ってきたよ?」
「あれ?なんでだろう
あの矢印通りに歩いたのに」
販売中の住宅道案内の矢印を
見てそのまま歩いたらしく
「矢印に騙された!」
「だからまっすぐだよ」
とやっとお肉屋さんに着き
「あれ?やってない」
看板を見ると営業時間が
11:00~14:00,16:00~20:00
と書いてあってその時の時間は14:05
「ショック💦
コロッケ食べたかったのに」
「14時までって知らなかった」
「やってないのは仕方ないね
16時にまた来よう」
「大丈夫?16時まで待てる?」
「うん、大丈夫
でもお腹ペコペコだから
ドーナツ買って公園行こ」
「野ばらは本当に怒らないよね」
「うん?」
「穏やかでいいよ」
「え?何に怒るの?」
「イヤ、そう思うなら大丈夫」
「・・・そう?」
どこに怒ることがあったんだろう
少し考えたけど
特に思い浮かばない
普通の女性なら
怒ることがあったのか
それとも今までフクさんが
付き合った人が気性が荒かったのか
フクさんが天然で鈍感と
思っていたけど
私も同じで似た者同士だから
あまり揉めることがないのか
怒るツボの問題なのか
普通なら怒る?