どうも。

こいんこ堂です。


最近は学校では

「○○(名前)さん、と呼びましょう」

というのが主流ですね~。

地域によってバラつきはあれど、 

君付けでもなくちゃん付けでもなく 

相手を尊重してのさん付け。


まぁ、悪くない。

悪くはないけど。


確か公に

相手をニックネーム(あだ名)で呼ぶのも

禁止な流れじゃなかったかな?


うーん。

それって難しくないですか滝汗


基準が良く分からないのだけど、

山ちゃんとかナベちゃんとかズッキーとか

名前もじりもダメなのかしら?


姫とかお嬢とか博士とか天才とか 

誉めてる系の呼び方もアウト?


ワタクシ事ではありますが、 

ワタクシの中学校の時のアダ名は 


「ガイヤー」でしたニヒヒ


ただしこれは男子限定で、

女子からは普通に名前+ちゃん付けだったけど。


ニックネーム(アダ名)が付くには

幾つかのパターンがあって、


1:見た目

2:名前

3:行動


このいずれかの由来によるのであるが、 

私の場合は1ね、1ニヤニヤ


はてさてガイヤーとはなんぞ。


ご存知の方も多いかと思うが、

1981年~1982年に放送された

テレビアニメ「六神合体ゴッドマーズ」

に登場するロボット、ガイヤーに起因するのである。


1番の見た目由来がニックネームになるのだから

当時の私は恐らくガイヤーだったのだ。


いったいどんな見た目よ?


と思った方、まずは検索お願いしま~すウインク

そして作品ファンの方、当時私もゴットマーズ観てましたし

好きなアニメだったので(今でも主題歌歌えます)どうかお許しを。


ずばり、何故ガイヤーなのかと言うと、

あのガイヤーの頭のデザインかな~。


当時の私はヘアカットをお隣の奥さんにして貰っていて

その奥さんが元美容師さんで、小さな頃から当たり前のように

お世話になっていた。


中学生になってもそれは変わらなかったが、

問題が1つ。

それはお隣の奥さんの御主人が、

学校の先生(生活主任)だったこと。


ちょっとコジャレた感じにしたい...

なんて考える間もなく

当たり前のように校則の模範のような

きっちり眉毛を出して、耳も隠さず、

頭はヘルメットを被ったかの如く

見事な乙女狩り(?)ヘアーが完全完成形だったのである。


お笑いタレントで、

最近は女優や文筆業で活躍されている

青木さやかさん。


彼女は学生時代、色黒でおかっぱ頭であるが故に

「ウォーズマン」と呼ばれていたそうだ。

(ウォーズマンは「キン肉マン」の人気キャラクターの1人。

詳しくは検索して下さいませ~ウインク)


このエピソードを聞いた時、

同年代で同じようなニックネームを付けられていることに 

親近感を覚えたものだった。


青木さやかさんと言えば

お笑いでブレイクする前に、

アナウンサー業や結婚式の司会の仕事をしていた所も

彼女とは規模はまるで違うけれども

私も似たような経歴があったりするので

もしかしたら素の性格も似ているのかも知れないと

興味を持ってTVを観ていた記憶がある。

(私はお笑いは目指してないけどニヤニヤ)


あれは中学2年の時。


13組まであるマンモス校だった

私のクラスは男女仲も良く、

今思えば平和で良いクラスだった。


お隣の奥さんに散髪して貰った翌日、

私の気合いの入った乙女狩りヘアーをみて、

同じクラスのイガグリ頭の板垣(仮名・野球部)が、


「お前、ガイヤーみたいだな!」


と呟いた一言から始まった。

次の日から板垣(仮名)が、


「ガイヤーおはよう!」

「ガイヤー消しゴム貸して」

「ガイヤーあのさ~」


と、ガイヤーを連呼し、それに呼応して

瞬く間にクラスの男子全員から私はガイヤーと、

呼ばれる事になった。


私自身はさほど目立つ存在でもなく

ごく普通のありふれた女子生徒だったけれど、

その「ガイヤー!」と呼びたさゆえにか

何故かやたらと男子に声をかけられる事が

多かった気がする。


その呼ばれ方は正直言えば

あまり嬉しくはなかったけれど、

でもその言葉の端々に親しみの響きを感じて

それはそれで悪くはないかな、と

ごく自然に私はガイヤーを受け入れ、

自他共に認めるガイヤーになっていった(は?)。 


板垣(仮名)含め、男子が私をそう呼ぶことで、

そこには何かこう、甘酸っぱい淡い感情の機微があったのでは?

と勘ぐりたくもなるかも知れないけれど、

ハッキリと言おう。


皆無。


はい、恋心とかそんなんちらつきもしなかったね笑い泣き

つまりアレでしょ、アニメの主人公がガイヤーって叫んで呼ぶのを

クラスの男子も味わいたくて私に声かけてたって感じ?

え?弄ばれてる?

いやいやあまりに自然に受け入れ過ぎて

当時は何とも思わなかったわニヒヒ



それから板垣(仮名)も同じ高校に進学。


乙女狩りの呪縛から解き放たれた私は、

シャレッけ付いて美容院でヘアカット。

ヘルメット頭からレイヤーにして

当時の王道アイドルカットになり、

外観としては大きな変貌を遂げる事になった。


板垣(仮名)とは結局高校での3年間、

クラスが同じになることはなかったけれど

たまに廊下ですれ違ったりすると

「おう、ガイヤー!」

と変わらずに声をかけてきた。


もうガイヤーじゃないんだけど。


そう思いながらも、

こそばゆさとホクホクする気持ちで

何となく頬が揺るんでしまっていたのを

今も覚えている。



あれから30年余り

時は流れて。


高校を卒業してから

板垣(仮名)がどんな人生を送っていったのか

私は知らない。


顔を合わせる事もないまま現在に至るけれど、

確信を持って言えるのは、彼は私を見つけたら


「おう、ガイヤー!」


と迷わず言うだろう。

そして私も


「なによ?」


と当たり前に返すのだろうと言うこと。


当時の私は中二病を拗らせていて

中学時代に特に思い入れもなかったつもりだった。


けれど


今振り返ると、個性的な先生や生徒に囲まれて、

実に独創的で眩しい時間を過ごせていた事に

とてつもない幸福を感じるのである。


思い出は人を幸せにし、人生を豊かにする。



車から流れる、

息子セレクトの「スーパーロボット主題歌特集」 。


30余年の時を越えて、

息子がゴッドマーズの曲を熱唱している隣で

私は中学時代の思い出に浸りながら、

ほっこりとした幸せな気持ちになるのである。


ニックネーム(アダ名)使用の賛否については

結局の所、

当人が不快に感じるか否かによるんだよね。

この判断が難しい所ではあるけれど。



因みに、

中学時代の先生のニックネーム


1:見た目由来

「チャンプ」・・体育の先生。元レスリング選手で、

みたまんまレスリングしてる人と分かる。有名な大会でチャンピオンになった事があるらしい。(行動由来と被る?)



2:名前由来

「山じぃ」・・音楽の先生。名前に山が付いているのとおじいちゃん先生だったから。


3:行動由来

「いぼぢ」・・他学年の先生だったので殆ど知らないが、このニックネームは覚えている。間違いなく今ならアウト。(先生、大変な無礼をお許しください滝汗) このニックネームがついた理由は、言わずもがなであろう。




さて。

公にはニックネームは禁止になっても

今やネットの世界のハンドルネームがまかり通る時代。


これから更にどんな風に変化していくのだろう?


本名とは違う、もう1つの名前、

もう1つのアイデンティティー。


それがキラキラと堂々と輝くものであって

欲しいと、こいんこ堂として

願ってやまないのでございます。



と、言うわけで

ここまでご清聴有り難うございました✨