編み物をされる方に質問です!

 

オリジナル作品を編まれたとき、その編み方ってどうやって保管していますか?

 

 

・手書きの編み図を作る。

・製図を残しておく。

・最初に作ったものをみて、感覚でもう一度編んでみる。etc

 

 

いろいろ方法はありますが、

どれも後から見返すと、ちゃんとメモが残っていなかったり。

書き込みが多すぎて読みにくかったり。。

 

 

「あー、ちゃんと記録を残しておけばよかった。。」

 

そう思うことってありませんか?

 

 

 

 

約1年前、「犬の服の編み図を売ってもらえませんか?」

問い合わせをいただき、手書きの編み図を販売したことがありました。

 

しかし、自分が好きなように編んで、編みながら、やっぱここはこうしよう~♪と

微調整しながら作った編み図はめちゃくちゃ。

 

 

「あー、ちゃんと編んだものは記録に残そう!」

と、心から思ったのがきっかけで、

データでの編み図作りを始めています。

 

(データの編み図の作り方は、ヴォーグ社さんの講座で習いました!毛糸だまの編集者さんが講師さんで、オススメです!この講座に出ると、毛糸だまやほかの編み図本の見え方が変わります!!)

 

 


 

 

今日は、たまに聞かれる

「編み図を作るってどうやってるの?」

 に、お答えします。

 

 

 

何を使っているのか


私が使っているのはノートPCとイラストレーターという有料ソフト。

CADという無料ソフトを使っている方もいますね。

 

 

 

 

初めにすること


 

①  編みたいもののイメージを頭の中で妄想。

   ざーっと、手書きの図案を描きます。

 

   物づくりの始まりは、何事も創造力!

 

 

 

 

②  イメージした編み地を実際に編んでみる!

   作りたいデザインに合う糸の太さや素材を決めます。

 

 



(本当はゲージはもっと大きく編みますー!)



③   編み地から10cm平方の中に、何目×何段入るのか数える。

 

 


④ ③で数えた数を元に、①で書いた図案に、目数・段数を計算して書き入れる。

 

  減らし目や、どこに模様を入れるかをだいたい決めてから、サンプル作品を編んでいきます。

  もちろん微調整も入れながら。

 


 


⑤サンプル完成!

  完成品のサイズを正確に測って①の図案に書き入れる。

 




 

やっと原稿の完成!!!

 

 

ここからデータお越しが始まります!

 

 


データ起こしの手順


 

①イラストレーターで、模様を1パターンつくる。

  それを必要な分コピーしていく。

 


② 図案に書き入れた目数や段数を元に、必要ない部分を消したり、付け足したり。

 

  カチカチ編み図を作り上げます。


 

③編み図が完成したら、プリントアウトして確認!

  確認しながら、サイズ、目数も書き入れます。


 

④訂正、サイズ、目数の打ち込み。

 


 

⑤プリントアウトして、データの編み図を見ながらサンプル品をもう一度編みます!

 



 

 

確認をしながら作っているといっても、所詮は人の作るもの。

 

間違いはあるものなので、自分で作った編み図をもとに、第三者になったつもりで編んでみて、間違いやわかりづらい部分をチェックし、直します。

 

 

⑥PDF化して完成!

  オンラインストアにアップロード!

 


 

 

編み図をデータに起こしてみて思うこと


・間違いのないように記録しているはずが、実は全然正確に記録できていないことを知る

・メモしながら編んでいると、わかりやすかったはずのメモが、あとから見返すと、結構意味不明(笑)

・複雑な編み方の復習になる

・きれいな記録にまとめることで、またもう一度同じものを編んでみたい気持ちになれる!
 

やはり一番は
・自分のデザインを欲しい!と言ってくれる人に、自信をもって編み図を渡せると、とってもすっきり!
 
 

1つの編み図を作り上げるだけで、ものすっごく時間はかかります。
 
確認も行うので、私の中で完成!と納得できるまで1週間はかかります。
それでも、編み図を眺める時間、頭の中のデザインが可視化していく過程は、とっても楽しいんです。