2022年6月9日にスペインで開催される音楽フェスティバル「Primavera Sound」への出演を予定していたPerfumeが、公式サイトにて、出演をキャンセルしたことを明らかにしました。
いまだ収束しない新型コロナウイルスの状況や、世界情勢などを考慮し、メンバー・スタッフの安全確保のため、またライブ鑑賞のための渡航を予定されている方たちへの影響も踏まえ、このタイミングにて「Primavera Sound 2022」への出演を断念させていただくことにいたしました。
ご来場を予定されていた方には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。(公式より抜粋)
「Next To You」の中で、発表はこのタイミングだったけど、かなり前からキャンセルは決まっていたと話していましたから、未だ止まぬコロナ渦の中で、多くのスタッフとともに海外に出掛けるのは、それ以後の国内での活動を考えると、リスクが高過ぎると判断したのでしょう。
なかなか難しい判断ですね。
2年前の、最悪状況のコロナ渦の対応を続けているのは、世界の中で日本と中国くらいで、その他の海外の認識では、もうコロナ渦はとっくに終わって、元の日常が始まっていて、マスクすらしない国がほとんど。
(アメリカでは最近またマスクが必要だという州も出て来ていますが)
もう日常が再開しているヨーロッパに住む人たちにとっては、「なぜ未だコロナに怯えているんだ」と言う人も多いだろうし、個人的な考えでは、日本人の感覚でのコロナ渦というものは、これから先、世界中で10年単位で続いていくことでしょう。
一度猛威を奮ったウイルスを人間が死滅させたのは天然痘ウイルス以外に1つもありません。
そうなると、多くのスタッフが海を超えることにリスクを感じて、今回のスペインフェスから退却の道を選んだ、チームPerfumeが、これから先、海外でライブを開催しても良いと決断出来る日は、いつか来るのだろうか?
「石橋を叩いて渡る」という用心深さは、リスクを回避する上では良い考えなんだろうけど、橋を渡るという勇気を持たなければ、向こう側に見えている、彼らが目指す物には永遠に辿り着けないとも思うのだが・・・。
眼の前に掛かっている橋は、いつまでも渡れるとは限らないのですから。