【代々木最終日まとめ】 Perfume ぐるんぐるんツアー | Perfumeとグルメの日記

Perfumeとグルメの日記

Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

8月1日の広島から始まった、Perfumeぐるんぐるんツアーも、遂に9月21日の代々木第1体育館のライブをもって幕を閉じました。
約50日間日本中を北から南から文字通り『ぐるんぐるん』したわけですが、それではツアーファイナルの代々木最終日のレポを書きます。



最初のMCより


あ~:「今日はワタシたちPerfumeのメジャーデビュー10周年の記念日です!」

これは間違いで、9年前の2005年の同じ日に、「リニアモーターガール」でメジャーデビューしたアニバーサリーです。
正しくは、「メジャーデビュー10年目に突入したPerfume」でございます。
我々の認識にズレが生じるといけませんので訂正(笑)。


あ~:「あの日は、沢山の記者さんやカメラさんが取材に来てくれて、その前で歌い踊ったよね。真っ黒くてすっごい暑い皮の衣装着て。でも合皮なんですけど(笑)。なぜかビニールの管みたいなのが付いていて。池袋サンシャインシティっていう、ファミリー感満載のスペースでリリースイベントやらせてもらったんですけど、そこのお客さんに『リニアモーターガール♪』しか言わん曲をアピールしてクールに歌ってたんよ」

20140920100551.jpg

あ~:「でもね、あのイベント確か9月23日でね。」
のち:「あ、確かお休みじゃった!」
あ~:「それが今は、こんな大きい所でアニバーサリーの日にライブが出来て、ユニバーサルさんが自分たちには関係ないのに(デビューは徳間ジャパンから)、『いいですよ、やりましょう!』って言ってお祭りみたいな事やってくれて・・・」


と、ここで既に感涙モード。
確かに、何のリリースもしていないのに、実入りゼロで日本全国21店舗のショップでイベントをやるのは尋常ではない。
ユニバーサルさんもすっかりこっち側の人間(笑)。


あ~:「ユニバーサルさんだけでなく、インディーズの頃から沢山の会社の方、スタッフさん
に支えられて来ました。
その中でも、特に『もっさん!』。
今日は、ワタシたちのマネージャー、もっさんの為に頑張ります。」


もっさん、どんな顔して、これ聞いてたんだろ?


あ~:「今日はカメラが31台も入っているんですよ。 それはつまりカメラスタッフだけで31人も入っているんですよ。 みんなも薄々解っているとは思うけど、これって、何かに収録されるから・・・、皆もこのライブを作ってくれる一員だから・・・、そのつもりで盛り上げてください。」


あ~:「ワタシは、相当緊張しとる!!」




この日のチーム分けは、やはりこれしかないという事で、「リ!」「ニ!」「ア!」でした。




MC2より


のっちとかしゆかがコスプレの方を探して。


アリーナにビタミンドロップの服着た姉妹を発見。
妹(7歳)の方がスポット当てられた直後から心のシャッターを閉じて今にも泣きそうに。
しばらく話しかけるも、全く反応に改善見られず。
横にいたお母さんに話しかける。


かし:「お姉ちゃんがのっち(オレンジ)で妹さんがあ~ちゃん(イエロー)なんだね」
のち:「かしゆかは? ご予定があればお願いします(場内笑)」

ここですかさず父親フレームイン! 「作ります!」と言わんばかりのガッツポーズを見せて場内大爆笑。
お父さんGJ!



アリーナ席に雑な金髪コスプレの男子を発見。


あ~:「あそこに金髪の人がおるんじゃけど。あれって、中田ヤスタカさん!」
のち:「横に髪の長い人もいるんだけど、あれかしゆか?
あ~:「え!中田さんとかしゆかってそういう関係だったんですか!?」
かし:「そんな事あるわけないじゃないですか!(キレ気味)」


違う話をしているうちにその、中田ヤスタカ コスの男子が金髪かつらを脱ぎ掛けて見つかる。

あ~「気抜いたら、『ダメよ~!ダメダメ!』



そしてアンコール。
この代々木公演特製のアリーナ後方に作られた、サプライズステージに登るPerfume。
あ~ちゃんから、「メジャーデビュー日を記念してレア曲やります」で、仮想が現実になった瞬間を迎えた観客は大熱狂。
当然、曲は「リニアモーターガール」
この曲をやるのは、2007年の『感謝!感激!ポリ荒らし!!』の名古屋公演以来。
しかも、当時やったけど観客が盛り上がらないのを目の当たりにして、次の公演からセットリストから外したというのだから、この曲どんだけ不遇の身だったのでしょう。
当時よりも音楽の環境が変わって、「EDM」なんてジャンルが確立された今では、意味の無い歌詞を繰り返しても、それなりにノレる事が解ってますから、全然アリな曲に思えましたよ。



かし:「間違えてしまって・・、曲の入りのタイミングを教えてくれるクリック音というのがイヤモニから出てるんですけど、 動いたらいけないタイミングで動いちゃって・・・」
のち:「そこからの引き戻しに相当腹筋使ったよね」
かし:「筋肉使いましたわ」




続いては、代々木名物の駆けっこ大会。
ここまで戦績は、かしゆか2勝、あ~ちゃん1勝、のっち0勝。
おまけに誕生日の3日目には、わざわざ勝てそうなかしゆかを対戦相手に選んだのにも関わらず、ガチで走って負けてしまって、散々バカにしていたかしゆかから、『運動音痴』の称号を引き継ぐ事になったのっち。
という事で、のっちにこのまま負け続けていいのかというプレッシャーが会場中から掛けられる。
走りたくないのっちさん。


のち:「もうさぁ、勝っている2人の『頂上石鹸でよくない・・・』」


『頂上決戦』を噛んでしまったのっちさんに容赦無いブーイングの後、晴れて3人で競走することになりました。
代々木の初日にたまたま居合わせた、このツアーの公式スポンサー、「チョコラBB」のエーザイ
さんからOKをもらった、「チョコラBB1年分」を賭けた、この競走。
観客からの「ヨーイ!ドン!」の掛け声とともにスタートしたPerfumeの3人。
前の日まで負け続けた、のっちはこの日は非常に早く、隣のレーンを走っていたかしゆかは圏外に追いやるくらいの力走。
しかし、あ~ちゃんの走りはやはり一段上。
出島のステージに向かう階段を駆け上がった所までは、1馬身差くらいだったのが、約20メートルの間に、その差3馬身くらいまで引き離されて、一番心が折れる負け方(笑)。
ふらつく足でゴールし、そのまま舞台上のセットにペチャリと座り込み放心状態ののっちさん。
本当にこの方は、負けが似合う漢ですわ(笑)。
ちなみに、今回のチョコラBB争奪戦の結果を、Perfumeの公式ツイッターで報告してくれております。



これってさ、エーザイさんの中の人に、絶対に永年のPerfumeファンがおるでしょ!
他のグループだと、誰か1人に明らかに差を付けるような事をしたらクレームが付くでしょうに、Perfumeファンが喜ぶ、こののっちの残念な扱い方を、サラッとやるなんて、むしろファンじゃなきゃ出来ない事でしょう。



アンコール2曲目は、もっさんのリクエストの「Perfume」。
1万2000人で、「グルグルユー!」をやって盛り上がりましたよ。
そして、アンコール3曲目は、「願い」
「代々木 Disco!Disco!Disco!」でも、「⊿ツアー」でも最後にやったこの曲で、このツアーを締めました。


ボクは、まさかこの曲をこのツアーでやるなんて、夢にも思わなかったんですが、「5年前の代々木ではモチベーションが上がらず消化不良に終わった」という、今回の代々木でのあ~ちゃんのMCから考えて、自分たちの内面に抱え続けていた、納得出来ない、満足に至らなかった思い、例えるなら、あの時に埋める事が出来なかった、今もぽっかり空いた、『代々木』というパズルの1ピースを埋めるには、あの時と同じように、「願い」を歌う必要があると、Perfumeは選択したのでしょうか。


だとすれば、彼女たちはなんてストイックなのでしょう。




そして、Perfumeが「願い」を歌い終わった後の静寂を万雷の拍手が埋め尽くした頃に、会場のモニターから、過去のPerfumeの活動の映像が流れます。
まずは、あ~ちゃんがメジャーデビューが決まった事を報告する、2005年の7月の渋谷O-WESTのライブ映像から。
当時の流行りだったのかもしれませんが、結構ロックな感じの喋り方でした。


そこから、インストアイベントにライブ、フェスなど、Perfumeファンクラブ会員には、特典DVDでお馴染みの映像が連なって、昔から現在のPerfumeが見られました。
そして、最後、これがこの日のメインイベント。




サプライズ


3人には、イヤモニで指示が出てた模様
あ~:「こんなに長く目をつむっていてくれと言われたのは初めて」
目を開けた3人には、このような光景が。




客席に示された人文字を1つずつ読み上げる3人。


「10年目? THANKS?」
「9月21日…2005→2014…」


最初は文字が見えにくくて戸惑っていた3人も、アリーナ席の、「We Love Perfume!」を読んだ瞬間から、「ありがとう…」と言ったまま、涙がとめどなく流れて下を向いたまま。
そんな彼女たちに、まるで3人の肩を抱きしめるように、限りない大きな拍手を送り続ける12000人の観客。



「こうして改めて昔のビデオを見ると、ホントに小っちゃい頃から3人で頑張ってきたね。」


そう言いながら、涙ぐむあ~ちゃんの肩に手をやるのっちも涙声。
横に立つ、かしゆかの目からも涙が溢れています。
顔を上げて、「流れた映像は今も鮮明に覚えている」と話したあ~ちゃんが昔を振り返ります。



あ~:「昔(TSPSの頃)、アイドルのイベントとかやらないようなオシャレな場所でイベントをやって、みんな張り切ってたんですけど、全然人が集まらなくて…。
ワタシたちの為にせっかくスタッフさんが頑張って用意してくれたのに、こんな結果が申し訳なくて…。
あの時はそれでも、カメラの前では、『イエー!!』って楽しそうに振る舞っていたけど、あれはワタシたちが悲しい顔をしていたら、もっさんや長谷川さん(徳間ジャパンの方です)がもっと悲しむから、カメラの前では笑ってようって…」


昔のPerfumeの映像を見ると、いつも前向きのコメントしか言わず、常に笑顔でいるし、最近の彼女たちのインタビューなどを見ても、売れなかった頃についてネガティブな本音を話すのはほとんど記憶はない。



この後は、来る3回目のワールドツアーに向けて、海外の方々に日本の音楽のすばらしさをアピールしてくるという決意表明。



最後に、あ~ちゃんがみんなに。



「悔しくてたまらない時、頑張っても報われない時、誰にも評価されないと思う時も、必ず誰かは見ていてくれてます。ワタシたちにとっての、もっさんのような人が。
だから負けないで。」



この日の代々木公演は、やはりもっさんの為にあったのと同時に、あの頃からPerfumeを信じ続けた彼自身が掴んだ成功のストーリーの御披露目でもあったのかもしれません。



ボク自身もこんな風にライブに参加出来たなんて、本当に幸せでした。
このツアーの総括はまた改めてここでいたしますが、本当に幸せでした(2回目!)。
このツアーに参加された皆さん、本当におつかれさまでした。
この多幸感は生涯忘れません。