今年の８月２１日に、自身初であり念願の武道館公演を控えた、９nineのアルバム、「MAGI9 PLAYLAND」の初動週の売上枚数と順位が発表になりました。
一応、ボクは9nineの有料ファンクラブ会員になので、メールが届くのですが、こちらの文面をご紹介いたしますと、
今回、御陰さまで16,621ポイントを獲得することが出来ました。
本当にありがとうございました。
順位は9位と過去最高順位とはいきませんでしたが、
激戦週の中、
皆様のお陰様で大健闘であったと思います。
もちろん、この結果に甘んじず、
まだまだだと気を引き締め、
8.21の大舞台、日本武道館に全てをぶつける所存でございます。
こちらでお分かりのように、今回の9nineのアルバムの初動週の売上は、16,621枚で順位は９位。
新生9nineになってからの各アルバムの初動週の数字と順位を並べますと、
「９ｎｉｎｅ」（2012） 8,955枚 ８位
「ＣＵＥ」 （2013） 7,663枚 15位
「MAGI9 PLAYLAND」（2014） 16,621枚 ９位
という事で、今回のアルバムは初動週の順位こそ過去最高を逃しましたが、売上の数字だけでいえば、過去作の２倍の数字と、一見好調のように見えます。
しかし、冷静に分析するなら、デイリーチャート初日に破格の10,000枚超えで３位スタートいたしましたが、その後、日本各地で連日アルバムの販促イベントを行うも、順位はTOP10から落ちたまま、３→14→13→16→15→11と移行し、結局週間９位という位置に甘んじました。
いや、順位はこの際どうでもいいのですよ。
問題は、初日に10,000枚越えしながら、販促イベントを繰り返した残りの５日間で6,000枚しか上積み出来なかった事は、「伸び悩み」としか言いようが無いでしょ。
フラゲ日の火曜日の売上は、ほとんどが予約した、ある意味固定客。
それも今回のアルバムは、9nineのちゃあぽんの実の姉の、Perfumeのあ～ちゃんとの共演のＤＶＤを特典に付けるという、9nineのファン以外のお客さんにも予約して買わせるという、ある種露骨な販促がありましたから、デイリーチャート初日の数字が跳ね上がるのはある程度予想出来ました。（当然ボクも初回盤Ａを予約して買いましたよ）
しかし、それ以後は、9nine自身の販促イベントや、その他の努力で追加の枚数を稼がなくてはいかなかったわけで、２日目以降の数字が極度に落ちこんだ結果から見ますと、やはり「伸び悩み」です。
今回のアルバムは、過去のそれと違い、歌モノの比重を下げて、ダンスに特化した「格好いい9nine」を前面に出す曲が多かったのですが、今回のアルバムリリースの販促イベントでも、「過度なメンバーコールや、光り物の応援は自粛してください。」などの注意があった事で、ひょっとしたら、これまでの９ｎｉｎｅのライブの最前でサイリュウムを振り回していた熱心な古くからの古参の9nineファンを遠ざけたのかもしれません。（9nineファンはそんなに軟じゃねえ！という声も聞こえて来そうですが・・）
こういう数字が出た以上、８月の9nineの武道館公演が、たとえ超の付く満員になろうが、スタンドに暗幕を掛けて、嘘の満員にしようが、秋以降の9nineは、「武道館アーティスト」の称号をいったん捨てて、もう一度自らの足場を固める活動をした方が良いでしょう。
『アイドル乱立時代』が来て数年、今年は、9nineだけではなくて、その他のアイドルさんたちでも武道館公演をやる方々がたくさんおられます。
つまり、アイドル業界的には、そろそろ「回収モード」に入って来ているわけで、まだここに及んで格好いい路線に展開しようとして、先を見据えている、9nineはこれらの武道館公演とは一線を画する必要があるわけですよ。
先にも書いたように、大阪のリリースイベントでの集客は３００人足らず。
おねいちゃんのPerfumeは、「ポリリズム」の時には、東京だとはいえ２０００人を集めたのですから、勢いに違いがあるのは言わずもがな。
同列に並べるのは危険です。
あくまで、８月の武道館公演はアニバーサリー的な所にとどめて、それ以後は、「9nine第二章」として、もう一度地道な活動をスタートさせましょう。
まずは、せっかく夏フェスに出て、ロックのお客さんに見てもらう機会があるのですから、いわゆる異業種（アイドルとは対岸のジャンルのアーティストの方々）の皆さんとのステージに積極的に出ていくなり、新しい場所でもう一度顔と名前を売り込む、そんな2006年のPerfumeがやっていたような活動からスタートさせてみてはいかがでしょうか。