「モテキ」 観て来た! | Perfumeとグルメの日記

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映画の日という事もあり、Perfumeさんの銀幕デビューも見届けたいので「モテキ」を観て来ました。以下、若干ストーリーに触れる部分もありますので、神経質な方はこの辺りでお帰りくださいませ。






まず、全体の感想としては…





映画の前半は、J-POPの名曲を幸世の童貞キャラな恋愛心理を表す為に効果的に使って、軽妙なミュージカル仕立てに仕上げていて面白かったんですが、後半に入ると急に幸世の童貞キャラがどっかに行っちゃって、普通の恋愛ドラマに変わってるんです。
それも爽やかなフジ月9のではなく、TBS金10のシビアでドロドロした奴。



なんで幸世の童貞キャラを前面に押し出したコメディストーリーだけで全体を通さなかったんだろう?というのがボクの一番の印象です。





でも、すごく面白かったシーンもありましたよ。
麻生久美子扮する桝元るみ子が幸世に嗚咽しながら叫ぶセリフ。
あのセリフはマジで笑いました。
るみ子の過去にどんな恋愛をしてきたのかの軌跡が、歩道橋の下で幸世に言った告白と合わせると、あの一連のセリフの中に全て表れているんですよねぇ。
あそこは超コメディでしたよ!
その後のリリーフランキーとの出来事、それからの吉野家のシーンまで合わせて、るみ子に関してはストーリーの中で完璧にキャラクターが表現出来ているんですよ。




長澤まさみ扮する松尾みゆきは、そこの部分がちゃんと描けてなかったから、なんでツイッターのやりとりだけで幸世に近づいたのか、動機が不明なままストーリーだけがどんどん進んでいったんですよね。




だからラストシーンでああいう終わり方をしても、最終的にみゆきはなんで幸世を受け入れたのか、その最大の理由がとうとう不明なまま終わってしまったのがなんか消化不良だったんです。




だからこの映画は、幸世とるみ子の恋愛模様を真ん中に置いたら、もっと深いストーリーになったんじゃないかなぁ…と思います。




あと、映画の宣伝ポスターやCMを見る限りでは、モテキに入った幸世と共演女優4人全員が何かしらの関係を持つと思っていたら、そうじゃなかったんだね。ここはかなり拍子抜けしちゃいました(笑)。
多分、それやったら4時間コースになるんでしょうね。




最後にPerfumeですが、なかなかいい楽曲の使われ方をしていたと思いますよ。
それにストーリーと全く関係ないミュージカルシーンにあんなに時間と労力とエキストラの数を使っていただいて、なんか申し訳ないです(笑)。