LOVE 「 LOVE THE WORLD!」 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

『LOVE THE WORLD』の歌詞の解釈・その意味について



この曲の歌詞にはystk(プロデューサー中田ヤスタカ)からファンへのアルバム『GAME』の1位獲得の感謝と応援メーセージが込められているように読み取れます。



まず最初にタイトルの『LOVE THE WORLD 』について、直訳すれば「世界を愛せ」ですが、代名詞のTHEが付いてるので、特定されたどこかのWORLDとなります。


そしてWORLDにも色んな訳し方あってこの曲の場合は『仲間』や『同盟』と訳すのが適当でしょう。



よってこの THE WORLDは、Perfume、ystk、スタッフ、そしてファン達を含んだ大きな一つの存在物と観念する事にします。





では順を追って歌詞の分析に入ります。



『こっそり秘密をあげるわずっと好きにしていいのよ
きっとキミも気に入るよ
二人だけの特等席』



導入部はファンに対しての感謝のメーセージがさりげなく記されてて、




「ずっと好きにしていい、きっと君も気に入るという二人だけの特等席」


とはPerfumeとファンが手に入れた、チャート1位や大きな会場でもできるようになったライブなど、みんなで勝ち取ったモノを指しているのでしょう。




『ちょっぴり運命みたいなキャラにもないような事も感じたっていいじゃないの誰が書いたシナリオ
まだこの先が見えない一番星さがす手が震えても』



Aメロ後半の「ちょっぴり運命みたいな~」からは、今までチャートに縁のなかったPerfumeが1位になった事を皮肉を込めて、「キャラにもないような事」と例え、「誰が書いたシナリオ?」とystk自身もあまりの環境の変化に驚いてる事が解ります(笑)




その証拠にその後の
「まだこの先がみえない」と本人達も変化のスピードに戸惑ってるからこそ、
(この次目指す)「一番星を探す手が震えている」のでしょう。



この部分の歌詞は代々木でのあ~ちゃんのMCの中身(何の為に仕事してるのか解らない、普通の生活がしたいと思った事もある等)をまるで予言しているようです。



『あきらめないで
大切な少しの意地と
キミよダーリン

刺激的、ほらステキ
見える世界がきらめくわ

手探りのあたしにも
少し解る気がしてるんだ

やわらかなキミのタイミング
ずるいでしょ、チュチュチュ

love love the world』




そしてサビの「あきらめないで~」からはリスナーに対してのystkからのメッセージで、自分とPerfumeもあきらめなかったからこそ、ここまで来れた…と歌い、そして貴方達がそれを手に入れるのに大切なのは…


「少しの意地と君(次第だ)よダーリン」であり、そしてそれが叶えられた時には、「見える世界がきらめくわ」とファンを励ますのです。



そしてこの曲の中で最も強い発信は、アウトロで流れる英語のコーラスの、


『Have a nice day

be in a good mood yeh

in all the world』です。




これをこの曲にあった風に意訳すると、



『パフュームを囲む全てのみんなに訪れたこの良き日を充分楽しんで!』



この良き日とは、もちろんアルバム『GAME』が週間1位を獲得した日。

そう!武道館DVD特典に収められている、あ~ちゃんとのっちがその知らせを受けて号泣したあの日

です。






コンピューターシティ
(この世界を変えてみせるという宣戦布告)

エレクトロワールド
(思い通りに事が進まない焦燥感)

PSPS
(この世から消える予定だったパフュへの鎮魂歌)

ポリリズムの成功を経た後

BcL
(船出したものの先はみえないし、もう引き返す事もできないという不安感)


をくぐり抜けてようやく辿り着いたこの良き日をファンのみんなも心行くまで楽しんで!という
中田ヤスタカからの英詩を使ったメッセージでこの曲はエンディングを迎え、そして最後にこの言葉で締めくくられるのです。




『LOVE THE WORLD』
(我らを愛せよ)







後記

この曲に何か意味があるのでは?と思ったのは

「一番星」
「あきらめないで」
「きらめく」

など過去に使われなかった前向きな単語が使われていたからです。


そこで考えた結果、上記の結論に辿り着いた訳です。
(もちろん単なるボクの妄想かもしれませんが)





ボクがDream fighter 以後の路線をいまいち好きになれないのは、そこで歌われてる夢や理想を求める

為に頑張れ!なんていう所謂最近のJーPOP路線にありがちなメッセージは、すでにもっとオシャレな形

でラブワの中に込められてるから(ボクだけの思い込みかもしれませんが…)なんですね。



一応この曲で歌詞の中にパフュ自身を投影させるのは終わりです。

次のアルバムからは第二幕の始まりです。



それはyoyogi mixで黒パフュを白パフュが葬った事、エレワを外した事、エンド曲が願いだった事が、

ある種の宣言のように思えるのです。